本を務める

おはようございます。

伊丹のYさん大山崎のFさん檜葉採りお手伝いありがとうございます。これで節分会・厄除け開運「採燈大護摩法要」火渡りを執行できます。きっと素晴らしい大護摩法要となることでしょう。
私たちは人様の暖かい人情、思いやりによって支えられています、身近なところでは家族、職場の同僚の皆さんです。お陰様という言葉が示していますように、目の前の方達に支えられていると同時に多くの目に見えない方々の力の存在に私たちは支えられているのです。昨日もYさんFさんにお手伝いいただいたことも、お二人のご家族の支えご理解があったればこそのご奉仕です、本当にお陰様ありがたいことです。このように考えますと、やはり無心、無欲にお仕えすることが一番ではないかと思うのです。
「本を務める」。
人生の幸福は人として心底(しんてい)に何を根本に据えているか、人としての「根本の務め」を何に置いて歩んでいるかで安楽に暮らせるか否かが分かれるように思います。お陰という言葉から論語、学而第1、16条を思い浮かべます。「子曰く、人の己を知らざるを患(うれ)へず。人を知らざるを患(うれ)う。」です。
意は「孔子言う、他人が自分の価値実力を知ってくれないことを気にかける必要はない。ただ自分が人の価値実力を認めることの出来ないのを心にかけて注意すべきである。」。いかがです皆さん。お腹の底、胸にぐっと応えませんか。患うとは「気にかけること」を言いますが、何を気にするか、何を気にしていくのかで日々の人生に対する姿勢、態度が違ってきます。もちろん人様に対してもです、むしろこちらの方への影響が大きいのではないでしょうか。
お陰を知りませんと、この孔子の教えを理解することはできません。誰でも自分の為に学び努力はしています、しかし人様の存在のありがたさ、価値を知らなければ、感謝の心、報恩の心もなにも生じません、故にいくら努力したとしても、自分の為にだけという我欲の満足では人生の良い展開はあり得ようがないのです。それは「人様と共に」という主語が欠けているからです。
いくら人様に知って欲しいと願っても、人様を知ろうともしない、理解しようともしない、心の狭い人は人の存在そのものを否定しているわけですから、知られるわけがないのです。逆に悪い印象を持たれ知られる可能性が高くなります。心の狭さが世間の狭さになることに気づかなければいけません。人を否定しているのに、人から肯定されるはずはないのです。
人として何を根本として務めることが大事かを知ることが人生は肝心。務めとは「社会上などの務め 使命 ・ (道義的)責任 ・ 責務 ・ 義務 ・ (人としての)本分」をいいます。
このことは言われてやることをいっているのではありません。それは務めとは言いません、従う、隷属していることです。だから嫌になる、倦怠感を生むのです。
無心にお仕えし、目の前の方に専心に務め励むようにすれば自ずから陰が陽に転じ素晴らしい人生の展開が待っています。そのためにまず陰であり人様が目にすることが出来ない「己を修める、本を務める必要に気づくこと」です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。