守る

おはようございます。

今日は「建国記念の日」、以前は「紀元節」と言いました。いずれにしましても「建国を記念」することは大切です。会社にも創立記念日がありますし、私たちにも誕生日があり、それぞれ皆様にも何らか忘れがたい記念日があるはずです。起源を確かにすることは重要です。比叡のお山を開いた伝教大師様は19才のおり「願文」を表し生涯の在り方を確かにしたようにです。
孔子も「一を以て貫く」と言っており、心に決するものがあったからこそ生涯を「仁という一を以て貫いた」のでありましょう。私たちはそれぞれの立場から「家を守る、会社を守る、国を守る」ために「規範、基準」を守ることで家、会社、国を守ることになるのです。
そのためにもやはり「記念日」を大事にし、改めて意識することも必要ではないでしょうか。
「守る」。
大切な家や会社、国を守るためにはどのような生活態度が大事となるのでしょう。論語、学而第1、6条に「子曰く、弟子(ていし)入りては則ち孝、出(い)でては則ち弟(てい)、謹みて信あり、汎(ひろ)く衆を愛して仁に親(ちか)づき、行いて餘力有(よりよくあ)らば、則ち以て文を学ばん。」。
意は「孔子言う、人の子弟たる者は、まず家庭の内にあっては父母につかえて孝を尽くし、外に出でては、目上の人に対して従順の道を尽くすべきである。その上、行いをつつしみ言葉には信実があるようにする。又、たれかれの差別なく、ひろく人々を愛するが、とりわけ仁の道にすぐれた人に近付き親しむ。このような努力をなして、それでなお力に余裕があれば、文を学ぶがよろしかろう。」。
学問とは実践躬行(じつせんきゅうこう・学んだ事を自ら体現すること)を主とすることを教えています。世の中の流れに翻弄されず、現実の流れから学びとることが確かに生きることができると教えたのが上の言葉です。そして「人を思いやることができなければ、学問は身につかない」とも言っているのです。周りの人に愛情を持ち、こうしたことができてこそ余裕を持って学問ができ、人生を正しく思考し構築できる基礎となるのです。
その基礎が1、親孝行をする。2、年長者のいうことを聞く。3、信義を大切にする。4、人を慮(おもんばか)る気持ちを持つ。という四つの基本ができれば、学んだものの多くが身につくのです。人生に対する基本ができていればこそ初めて、学ぶ、学問を積みあげていくことができ、学問が生きてくることになります。
「人とのつながりが社会」であり、「社会に役立てるのが」学問であります。がむしゃらに勉強したとしても「人格形成をおいてきぼりにしてはいけない」のです。学びは「社会に還元し、役立てるためにするはずのもの」です。
また社会は「人と人とのつながりで成り立っている」ものです。まずは、「人として信頼関係や思いやりを身につけてからでないと」、学問は何の役にも立たないと孔子は核心をつき教えてくれたのです。明晩は「にんげん学」大阪講座です。会場でお待ちしております。
昨日は心華寺「水子供養祭」おまいりいただきありがとうございます。あなたの愛おしむ心できっと慰められたことでしょう。また来月おまいりください。皆様からおあずありしました水子様をこれからも日々大切に供養させていただきます。
連休最後の日お出かけの方お帰りは気をつけてください。今日も皆様にとり素晴らしい一日でありますようお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は心華寺の白梅、ようやくチラホラ、一輪ほどの暖かさを送ります。花はどんな花でも好きですが、とりわけ厳しい寒さの中に咲く可憐な梅の花は何とも言えず、見習わなければとただただ思うばかりです。