言霊

おはようございます。

昨日書き込みを終えましたら直ぐ多くの皆さんに退院お祝いメールをちょうだいしました。ありがたいことで、いつも思うことですが私は果報者です。お電話もいただき本当にご心配をおかけしました。これからは無理をせずにまいります。
と言いつつ早速今朝は河内長野市のH社の「稲荷祭り」におまいりします。二十数年お邪魔しています、祝詞(のりと)はいいですね、自然の営みの感謝を言祝ぐ気持ちを素直に文字で表しています。素直に感謝の言葉を発する古人の叡智に震えが来ます。良い言葉素晴らしい言葉に万物が応えるのです、いわゆる「こだま、反響です」。その言葉を祝詞、祝う言葉を声にだすことを「詞(ことば・し)」と言います。古人は善い言葉には善いことを、悪い言葉には悪いことをと素直に思っていたのです。いいですね、このような在り方。
「言霊」。
祝詞」は「言霊(ことだま)」です。「神徳を称え、崇敬の意を表する内容を神に奏上」する言葉、何度も何度も祝詞を奏上してまいりますと、「谺、木霊、木魂(すべてこだまと読みます)」となり、自然、大地、山河、木々、草々と一体化するのです。古人の自然を称え崇敬する表現は何とも言えないほどありがたいものです。日本は古来より「神ながらの道(神が示し表した道)」を歩んでいたのです。
どういうことかと言いますと、議論をせず、言挙げをせず、言葉尻をつかまえ争わない道が「神ながらの道」です。自然は共存しています。他の存在が無ければ存在できないことを無意識に身体で知っていたのです。霊性といってもいいでしょう。それは「立徳(りつとく)・立功(りつこう)主義」であって、自分の「出来る徳(能力)で歩み」、「出来ることで功を立てる」道、大和の道が祝詞に書き記されているのです。だからこそお互いがお互いを必要とした。
試験の出来不出来、事の上手下手、これらは相対的争いの思想であって、大和の思想からはほど遠いものです。先日の新聞に「孤立無業162万人」とトップの見出しで書いてありました。20〜59才の働き盛りで未婚の男女の内、社会と接点がない人が「孤立無業」と言うそうです。「孤立無業」とても寂しい造語です。なぜこのような国家的、人的被害を出すに至ったのでしょう。
その一因が「大和の精神の喪失」ではないでしょうか。比べることで全人格を判断、判定しようという社会風潮、社会システムです。比べて上に位置しなければ人格がない、人間性が欠落しているということを「思わしめる社会となっている」のではないでしょうか。
頂点に立つのは一人です、しかしその一人を支えているのは「多くの人」です。それらの人は人格がないのでしょうか、そうではありません、支える人が在って上に在ることが可能なのです。そのことを確かにする心が「大和の思想」です。
「分を知る」「身の丈を知る」教育ができていない、「自分を知る」「自分を高める」教育システムでない所に問題があるように感じています。大和の思想に目覚めましょう。
家に閉じこもっている皆さん、そしてご家族の皆さんどうぞ心華寺に来て自分と素直に対峙ください。人より劣っている人など一人もいないのです。「劣っていると考える考えを捨てましょう」。人は「出来ることもあれば、出来ないこともある」のです。そこに素直になることです。
私は「神ながらの道」「御仏の慈悲の道」を自分のペースで現在まで歩んで来ております。人生には先に歩んでいる人もいますし、後から歩んでくる人もいます。だからこそお手本とでき、人の道が示されるのです。それが「神ながらの道」「仏の慈悲の道」です。比べられるのが嫌いなのであれば、比べないで生きましょう。私は比べずに生きてきました。比べない道が祝詞やお経に書き記されています。声に出して読み上げると何故か不思議に少しずつ力がわいてくるのです、それが「言霊」です。
私は何度も書いていますが小、中学生の頃は通信簿はオール1、それでも自分を楽しく生きています。競争心で歩めば常に強迫観念が迫ってきて楽しいはずの人生もちっとも楽しくはなりません。
一昨日の午前10時から昨日の午前10時迄沢山の先生、手術を担当下された医師、看護師の皆さん、他の看護師の皆さん、検査をして下さった皆さん、お掃除される方々、お食事を作られれる方、目にしていない多くの方に支えられ、下の世話までしていただき入院し手術が出来、無事今日の朝を迎えられたのです。
誰一人欠けても入院、手術等々はできません、他の現実世界も同じではないでしょうか。下の世話から何から何まで頭が下がります。出来ることで精一杯歩んでまいりましょう。今日も素晴らしい一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は病院に行く前小雪がチラチラして寒かったので京都駅ビル、ポルタの地下道を通り鏡に映った自分をパチリ、そして珍しい京都タワーの化粧直しの姿。