無に帰す

おはようございます。

愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」おまいりありがとうございます。月に何度となく皆さんとご一緒に祈りますが、何度ご一緒してもありがたく嬉しいものです。皆様のご健勝をお祈り致します。
日々の祈りはまさしく己を見失うことなく、為すべき事を安心して淡々と為すことに勇気と活力を与え、どのような状況に遭遇しようとも真っ直ぐに現実に対し未来を工夫創造する故に道が示されてゆきます。それがありがたいことです。
心華寺で行われました一泊二日「M&Uスクール」、受講生の皆さんありがとうございます。感じられた事一つを実践ください、必ずや皆さんの人生を豊かにすることでしょう。来月も是非ご出席ください。
「無に帰す」。
祈りを為せば貧富に惑わされず、身分の上下に翻弄されず、いつも為すことに無心に喜びを持って対することが出来るようになります。それが反って社会の中で重きを為すに至るのですから「無欲の欲」とは何と不思議なパワーなのでありましょう。
寒さや暑さに左右されない人はいません、人の温かさや厳しさも同じ事が言えます。祈り学ぶ者は一時の刺激で己を見失うことはないのです。何故かと言いますと、我利、我欲で歩んでいるのではなく、「己の精神の浄化、向上を願い」、「己の魂、精神が禍福を招くことに気づかせていただいたから」でもあります。
菜根譚(さいこんたん)前集、83条「風、疎竹(そちく)に来(きた)るも、風過(かぜす)ぎて竹に声を留(とど)めず。雁(かり)、寒潭(かんたん)を度(わた)るも、雁去(かりさ)りて潭(ふち)に影を留めず。故に君子は、事来(ことき)たりて心始(こころはじ)めて現れ、事去(ことさ)りて心随(こころしたが)いて空(むな)し。」。
意は「風がまばらな竹藪(たけやぶ)に吹いてくると、その時、竹の葉は風に吹かれて鳴るけれども、吹きすぎてしまえばもとの静けさにもどり、竹藪になんの音もしない。
また雁(かりがね)が、冷たく澄んだ湖の上を渡っていくと、その時は雁の姿を水面に映すけれども、雁が飛び去ってしまえば、湖の上の雁の姿はまったく跡(あと)を留めていない。
だから君子というものは、何か出来事が起こると、はじめてそれに対応する心があらわれ、それが過ぎてしまえば、それにしたがって心もまったく無になってしまう。」
私たちの悩みは何故起きるのでしょう。すべて魂、精神の汚れからです。我欲に染まり、自分の魂、精神に翻弄されていることに気づくことです。良いことが来たれば「もう一度と今を忘れ」、嫌なことが来たれば「まったく新たな出会いなのに出会いを嫌うという愚を犯さなかいこと」です。
道理に随い我欲に翻弄されなければ楽しく仕事を為し、騙し騙されるなどということもないのです。損得でお付き合いするような人との出会いも無くなるのです。過去に翻弄されず、おのれの「生き様を正し」てまいりましょう。
昨日の護摩法要はまさしく「無に帰す」心を行動とするものです。清らかな炎で煩悩を焼き尽くす、今日からまた新たな清々しい一歩が始まるのです。
今夜は「にんげん学」小倉講座「老子」をご一緒に読みましょう。老子は感性、人間の本質に訴え迫る書、会場でお待ちしております。
明日から心華寺では120名の新人の方々の研修が始まります。研修でご来寺される皆さん今夜はしっかりとお休みになり明日をお迎えください。社会人としての第一歩、気をつけて入山ください。今日も素晴らしい一日となりますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は昨日お授けしました「ミニ・お猿さん守り、くくり猿」。「災難、悪運をくくり去らせ、幸運をくくりもたらす功徳を得るお守り」。一か月に一度の頒布、一体「千円」。お申し込みください。お子様のカバン、携帯のストラップ、ハンドバッグに最適です。
電「0832−22−7404番」。住所「〒750、山口県下関市岬町14−13」。毎月24日護摩祈祷後にお送りします。
そして一昨日Tさんに差し入れいただいたステーキとウニ、ほうれん草のおひたし、サラダ。昨日Oさんに差し入れいただいた、鯛のミリン漬け、鯨ベーコン、煮物、ウニ、山芋の短冊、卵焼き連日ごちそうさまです、美味しくいただきました。