覚悟

おはようございます。

今日の夕方で120名の新入社員研修の皆さんは下山します。最終日、楽しいことも辛いことも必ず終わります。だからこそ精一杯覚悟して取り組むべきです。体感し体得したものは必ず「体現」できるようになります。また知識を体現できなければ「知って知らず」であり、知らないよりもよろしくありません。知っていながら体現しなければ必ず後悔し、言い訳に知識を用いるようになる人間性と成る危険性もあるのです。
私はお昼から東京で講演がありますので残念ながらお見送りできませんが、三日間ありがとうございます。ご活躍をお祈り致します。
「いろいろな覚悟」。
若いとき、特に新入時は自分の事をするということは難しいかも知れませんが、「指示命令されたことは全て自分の事」として行うべきです。これも対応、仕事に対する基本の姿勢、態度です。このように考えることを「覚悟」といいます。
これから携わる仕事は会社、先輩諸氏が作ってくれたものであることを先ず明快にすべきです。命令指示されたことを行うことで仕事が出来ているとは考えないこと、「先輩のお陰で活躍の場が得られた、与えられている」と考えるべきです。
仕事は先ず「仕える事だと胆に銘じる」ことです。これも覚悟の一つ。そして人間には必ず「得手不得手がある」ということを知る。「上手下手がある」ということを知る。「遅い早いがある」ことを知る。これも「覚悟」です。
この覚悟を「一事が万事」にすべきです。上に書いた「得手不得手、上手下手、遅速」は「物や相手によって生じる」ことを知ることが「最も重要な覚悟」です。でなければ一つのことで「失敗、成功」を決定づけてしまえば、「失敗がトラウマに、成功がトラウマになる危険性が大」なのです。
新人の時の「トラウマ」を作らないために、「覚悟」が大切です。得手不得手、上手下手、遅速は「生涯ついてまわります」。それを確かにするには新人の時に精一杯取り組むことを覚悟して取り組む姿勢を示せば、不得手に出会っても、下手であったとしても、遅かったとしても周囲の先輩諸氏はあなたを暖かく導いてくれます。なぜなら放り出さなければ必ず「上達するのが人間」だからです。
そのためにも「覚悟を持つ勇気」を自分の為にすべきです。自分の代わりはいません、自分が覚悟してクリアーすることでしか「何事の問題の解決もない」のです。不得手に出会い、下手なことに出会い、遅いことに出会い「生涯逃げの人生とするか否か」は「新人と呼ばれる一年の覚悟の在り方」です。
私はこの世界に入ってからも「愚鈍」と言われてきました。覚悟して今日まで自身を高める修練をしています。論語に「子曰く、賢(けん)を見(み)ては斉(ひと)しからんとことを思え。不賢(ふけん)を見ては、内(うち)に自(みずか)ら省(かえり)みる也。(論語、里仁第4)」とあるが如くの覚悟です。
優れた人を拝見すれば憧れ目標とし、そうでない人を見た場合には自ら反省する縁としたのです。教えは勇気と希望を失わせません。止めるも進むも「己が決める」のです。未来を楽しく描き終世覚悟して歩んでまいりましょう。自身のこれまでの人生を振り返ってみて、覚悟がなければやりがいのある楽しい人生など送れなかったのではとしみじみ思うのです。
覚悟は「決断」でもあります。覚悟を決めていないと決断力も養うことが出来ません。決断力のない人はどっちつかずの中途半端な対応しかできず、結局は自ら鳴かず飛ばずの人生を選択しているようなものなのです。そうはなりませんように。
研修で滞在中の皆さん夕方まで無心に取り組んでください。真摯に取り組めば取り組むほど体得するものがあります。心華寺での研修は夕方で終わりますが、下山後出社するまで研修が継続していると考えお過ごしください。素晴らしい人生となりますことをお祈り致しております。皆様の今日の一日が素晴らしい一日となりますことを念じております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は心華寺研修名物「五体投地(ごたいとうち)、自誓自戒(じせいじかい)の行」です。スクワットのように行います。心身に大変負荷がかかる研修。仕事を放棄したくなるのは心身のどちらかに辛さを感じた時。自分の進路を自分で決めたわけですから(自誓)、将来様々な試練が待ち受けていることに違いがなく、ときに「自誓、自戒を新たにして目標を忘れないための忍耐を体験して貰う」研修。苦楽共に味わったとき道を外さないようにするためでもあります。そして足下にふきのとうが目に入りましたのでパチリ。