春の温かさ

おはようございます。

「東京版ぶら和尚」花見会ありがとうございます。お陰様で楽しい一日でした。皆さんの優しさにまた触れることができました。夜桜など幼い頃両親と姉と行ったきりではないかと、遠い記憶を懐かしくたどりました。ご一緒いただいたお陰で両親を偲ぶことができ、ありがとうございます。
こんな言葉を思いました。「薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる)」。薫風南より来ると読みます。その後に「白珪尚可磨(はくけい なおみがくべし)」と続きます。珪は、白く清らかな玉のことです。
白珪は瑕がついても磨けばよいが、言葉は言い損なうと取り返しがききません、転じて「完全無欠の清らかな玉も、さらに磨くべきである」の意となりました。
人生常に向上を目指して悟後「気づいた後」の修業に打ち込むべきであるという戒めの句です。暖かい風が南より吹いてこそ花は咲くぞという意味ですが、皆さんにお付き合いいただいているからと礼儀を損なってはいけないと頬をなで吹き抜ける風を感じ上の言葉を思い出しました。
花吹雪の中ご参加くださいました皆様の暖かい人情に触れ又私の中に在る何かが目覚めたような嬉しい気持ちでした。来月の「にんげん学」東京講座で又元気にお会いしましょう。
「春の温かさ」。
優しい人は意外と自分に厳しい方が多いようです。謙譲の行動をとられる方もそうです。だからこそ人生や仕事も上手く行っているのでしょう。
詩経に「温温(おんおん)たる恭人(きようじん)はこれ徳の基なり」という詩があります。「温温」はおだやかで柔和なことで、「恭」は、自分に対しては、慎み深く、人に対してはうやうやしいことで、それが「徳の基」だというのです。
徳のある人は、まわりの人々から慕われ、信頼されるというのです。このように在りたいですね。まちがっても、このような人は、人の恨みを買うことはありません。このような「温温たる恭人」の人はきっと点数でいえば合格点の人でしょう。
逆のケースの人は、まず「温温」の反対は、「冷たいとか、とげとげしいとか」、あるいは「厳しい」といった言葉が浮かんできます。
温温は「春の温かさを思わせる」のに対し、こちらのほうは「冬の寒さを連想させます」。これでは誰も慕い集まってこないでありましょうし、心も開いてくれないでしょう。反省させられます。
「恭人」の反対は、「傲慢な人」でしょう。傲慢は近づいてくる人まで遠ざけてしまいます。これも徳とはおよそ無縁でありましょう。先日も書いていますが孔子は「恭なれば則ち侮(あなど)られず」と言っていますように、「恭」は処世の要諦(ようてい)ではないでしょうか。
皆さんの優しさ温かさに触れて大いに自分の身の在り方を反省し楽しい花見をさせていただきました。皆さんありがとうございます。今日も素晴らしい一日となりますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は「井の頭公園」の風景、子供が桜の花びらを拾う姿が余りにも可愛かったので。