念頭に

おはようございます。

陽気が良くなりますと木々や花々、小鳥も喜んでいます、もちろん私も。しかし今日明日と大荒れの天気になるようです気をつけて下さい。明日は第一日曜、心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」、皆様のおまいりに支障が出なければと案じています。
午後から30名の新人の皆さんが帰ります。お天気が崩れない前に下山していただければと心配しています。
「念頭におくこと」。
人生に於いても風雨や嵐に遭う時があります、もちろん好天にも、時に心はどのようなときにも反応するのが私たち人間ではあります。「動揺し続けたり、安穏とし過ぎるのはよろしくありません」。
菜根譚前集66「心体光明(しんたいこうみよう)ならば、暗室の中(うち)にも青天有(せいてんあ)り。念頭暗昧(ねんとうあんまい)ならば、白日の下(もと)にも窅鬼(れいき)を生ず。」。
意は「心の本体が正しく物事を理解できるようであれば、暗い部屋の中でも青空を望み見ることができるように爽快きわまりない。
心の中が正しく物事を理解することができなければ、白日のもとにあっても悪魔の心が生じてくる。」。
心は曇らしてはいけないと教えているのです。常に光明(正しい教えで)で照らし出すこと、正しく反省する物差しとする「教え」を持つことの重要性を教えています。それによって不遇が生じた時照らし出すことができるのです。正しく思考する心の働きがなければ、一度のつまずきで、悪魔の心が生じてしまうぞと警告を発しているのです。
同、118に「衰颯(すいさつ)の景象(けいしよう)は、就(すなわ)ち盛満(せいまん)の中に在(あ)り、発生の機緘(きかん)は、即(すなわ)ち零落(れいらく)の内に在り。故に君子は、安きに居りては宜(よろ)しく一心を採(と)りて以(もつ)て患(うれい)を慮(おもんばか)るべく、変(へん)に処(お)りては当(まさ)に百忍(ひやくにん)を堅(かた)くして以て成るを図(はか)るべし。」。
意は「物事が衰(おとろ)える兆候は、盛んで満ち足りているなかにあり、新しい芽生えのはたらきは、草木の葉が枯れ凋(しぼ)んだ状態の中にすでに伏在している。
だから君子たる者は、心配のない状況にある時には、本心を堅く守って、いったん事が起こった場合のことを考えておき、不時の災難に遭遇した時には、忍耐を重ねて、難を逃れ、事が成就することを計るべきである。」。
こうやって読めばなるほどなるほどと良く理解出来るのですが、吉凶禍福に遇ったとき、66条のような思考する心を持っていることが大切であり、故に日常は118条のような思いで暮らすことが大事です。
日常に於いて、どのように考え思考し行動するか、心の働きを何に基づき過ごすかが大事です。良い人生を、素晴らしい人生をと思っていても、良い人生と為し素晴らしい人生と為す思考行動の基準を持たなければ悶悶とするだけとなることを知るべきです。
知識、技術を生かすためには「人としての思考、行動がどうあるべきか」を確かにすることがとても重要なのです。知識、技術を生かすには「人としての出会いをどう在るべきか」が大事です。このことを念頭におきましょう。そのためにも「先人の在り方に学ぶ心学」を修すべきでありましょう。
明日は悪天候が予想されますが午前10時より心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」並びに「花祭り」法要です。ピカピカの一年生のお子様に「祈願お守り、お牘、文房具」を進呈授与します、どうぞお申し込みください。そして気をつけておまいりください。今日も素晴らしい一日となりますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は昨日わざわざ愛媛・八幡浜からおまいりいただきましたTさんご家族。ご子息の高校受験合格祈願をさせていただき、見事合格、お礼まいりにお出でくださいました。ご家族お揃いでのお礼まいり、そして美味しい「はるか」というデコポンに似た形でとても美味しくいただきました。お供えありがとうございます。皆さんお礼まいりは大切ですよ、願うだけでお礼をしないようでは次は無いのです。