吾が心

おはようございます。

母の日、昨日はお母さんに孝行されたことと思います。きっと楽しい時間を過ごされたではないでしょうか。ありがとう、の一言で母親は嬉しいのですから。
ふと考えました。母親に両親に何かお返しをしただろうかと?、結論は何もしていないです、忘恩の息子です。世話をかけ、迷惑をかけただけです。そんな思いばかり、ですから来世で両親に叱られることを少しでも少なくしようと思い、これからは世間様に少しでも恩返しをしなければと考えています。
そして「心」というものをもう一度考えてみました。心というものを正直に考えたとき、はてな?、というのが正直の気持ちです。どんな心、気持ちで人生を過ごし歩みたいのかということです。そこで「何を自分の心とするか」ということを考えたことが若い時にあったなと思い返しました。
それが「一隅を照らす、ポストにベストを尽くす」という気持ち、心を「吾が心としよう」と今日まで心がけ歩んでおります。
「一隅を照らす、ポストにベスト」を起点とする軸を見つけてからある程度世間の様子をしっかり見ることができるようになったのではと思えます。あの方の生き方が善いなあ〜、この人の生き様の姿も善いな〜、すごいな〜と心にブレを起こさず沢山のお手本を持てるようになったのです。
「吾が心」。
素晴らしい人の言葉や行動には憧れますし、尊敬を抱きます。そして自分の心としたいと思いコツコツと積みあげてきました。二宮尊徳は「積小為大(せきしよういだい)」(小さい事から大となる)を教えてくれました。大きなことは無理だとしても小さなことならばと積みあげ、続けることが出来る、このことも「吾が心」です。
孔子は「分かることから始めよ」と示してくれました。そうすることで「分からないところが分かる」と。先人、偉人と言われる人の言葉を吾が心とすれば迷うことなく歩めます。
先日のチャリティゴルフコンペも人様からのお誘いを受けて素晴らしいことだと心を動かされたのが始まりです。
チャリティゴルフコンペを自分でもしたいと感動し、直ぐに身近な一人の人に話し積小為大となったのです。
心華寺に「比叡山延暦寺・不滅の法灯のご分灯」を願い出たのも、小さな灯火が一千年の長きにわたり「消すことなく灯されている」という事実に感動、修業時代毎日感動感激し手を合わせた思いが「いつかはこの灯火を心華寺へ」という小さな心を灯し続けた結果平成10年7月に「ご分灯」いただきました。
孔子はどんな心、態度を大切にしたのかといいますと「実行を先にすべきであり、口にしようと思えば、まずそれを行いにあらわせ」と教えました。このような心、気持ちで在りたいと日々願うのです。お釈迦様は日々「願心を抱け」、殷(いん)の湯王(とうおう)は「日々新たなり」と。
先人の言行や書物に憧れ学んでいきますと、しっかりと自分の言行として考えるようになります。希望的観測だけではなく、ただ欲望に翻弄されて迷走するというということもなくなり、ただ単に思い詰めることもせず、旺盛な向学心に火が点き、自分に潜在している能力を間違いなく発揮できるようになるのです。
素晴らしい目の前の人や、先人、そこから学びますと素晴らしい朋と出会えるのがいい。素晴らしい言葉、業績を残してくれた方は多くあります。その方の言行に出会ったことを幸せを感じ、勇気を失いません。ですのでポストにベストを尽くし少しでも世間様に恩返しをしなければと今日から再出発です。
話を変えますが、皆さん「心の修養」は大事ですよ、現実の場でいろいろな障害や困難に遭遇したとき、障害や困難の原因は判っていながら悩むのが人間です。解決するのは「心の在り方」です。障害をステップアップの糧とするか、落ち込む材料としてしまうのかは「心の鍛錬にある」のです。人生を修養の一点に絞って歩めば社会は道を示してくださるのです。修養もなく欲望のみで歩んだとしても彷徨うだけとなるのです。
時に寺にきて、小さな目標である、ただただ庭を掃き、作務に心の修養に徹するのもいいかもしれません。そして静かに坐禅瞑想し、読経することも。
今夜は「にんげん学」京都講座「老子を読む」です。古典の言葉はいい知れない響きがあり心を洗い清めてくれます。老子は柔弱、女性性こそが真の強さだとも言っています?。この意味深で不思議な言葉を学びましょう。会場でお待ちしております。今日も素晴らしい一日となりますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は蓮の葉がだんだん生長してきました、花が楽しみです。お茶室前の苔と、十三重の塔に木漏れ日が当たりきれいです。そして水子供養祭におまいりに来られたOさんご家族、最初流産され悲しんでおられましたが水子地蔵尊を建立後直ぐ子宝に恵まれました。今は男女お二人のカワイイお子様がスクスク。ご家族仲良くお暮らし下さい。おまいりを重ねますとご神仏がお守り下さいますよ、目の前のお子様は何でも訴えることができますが、魂の世界に行かれたお子様はご両親が思ってあげるしかありません、昨日はありがとうございます。