流されない

おはようございます。

論語、季氏(きし)第16、5条「孔子曰く、益者三楽、損者三楽。礼楽(れいがく)を節せんことを楽しみ、人の善を道(い)うことを楽しみ、賢友多(けんゆうおお)きことを楽しむは、益なり。驕楽(きようらく)を楽しみ、佚遊(いつゆう)を楽しみ、宴楽(えんらく)を楽しむは、損なり。」。
「にんげん学」ご出席の皆さんや先日の四国行きで上の条を思い出しています。意は「孔子言う、益を得る楽しみに三つ、損を受ける楽しみに三つある。すなわち人間の日常生活に秩序と和合とを与える礼楽を、過不及(かふきゆう)ないようにほどよく規制して行くことを楽しみ、人の善言善行を口に出して褒(ほ)め人にも告げ知らせることを楽しみ、賢い友人の多いことを楽しむのは、益である。
これに反して、おごりたかぶって人を見下し、わがまま勝手を振舞うこと(驕楽(きようらく))を楽しみ、博奕遊芸(ばくちゆうげい)などに耽(ふけ)ってなまけ遊ぶこと(佚遊(いつゆう))を楽しみ、酒色に耽って安逸(あんいつ)をむさぼること(宴楽(えんらく))を楽しむは損である。」。
「流されない」。
私は修行をしたからといいましても「朴念仁(ぼくねんじん)(無口で愛想がなく、又がんこで物の道理のわからない、独り善がりのわからずや)」ではないと思っています(自分でいうことでもないですがが、はい)。修業時代はいざ知らず、40才を過ぎたくらいから般若湯もいただき宴会もしますし、最近では「ぶら和尚」と称して皆さんと散策やハイキングも楽しんでいます。ブログに載せる写真も楽しみの一つになっています。最近自転車に乗ることも楽しんでいます。
「にんげん学」や先日の四国訪問の際は学んだ後やお勤めの後にはワイワイガヤガヤととりとめのない話もします。この時は私が学ぶ番です。緊張(きんちよう)と弛緩(しかん)ですね、どちらに偏(かたよ)ってもいけません。世間の皆様や周囲の方々は私のできなことを社会の皆様の為に日々働いています、ですから学ぶ事ばかりです。
有益な楽しみ、有害になる楽しみがあることを忘れてはいけないというのが孔子の教え、どんなに親しくなったとしても「親しき仲にも礼儀あり」、又人の悪口などはもってのほか、良いことを話し合い、良い人のことは人様にも話すべきです。
何も賢い友を探すためにお付き合いをするのではありませんが、行儀が悪くならない限りに於いては周囲の人は自分の持っていないものを持っているわけですから、皆さん賢友であります。
自分のことしか話さない人も世間にはおりますし、見下す人も、そのような時は「不賢(ふけん)を見ては内に自ら省みる」です。賭け事が好きな人もあります。仕事と称して酒色に耽る人も。
私たちはどのように在るべきかを思ったとき、やはり礼楽、「親しき仲にも礼儀あり」に気をつけておれば、損者三楽とはならないのではと、楽しく在りながら自制をしなければと、お付き合いくださる素晴らしい方々を目の前にして、良い縁を失わないように戒めています。今日も楽しい一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。