心の根

おはようございます。

愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」おまいりありがとうございます。身近な人の幸せを祈る姿はとても爽やかで美しいものです。信じる心が美しさ優しさをきっと醸し出しているのでしょう。そのような方の頭に必ずやご神仏のお加護があります、安心してお過ごしください。
祈る方の心根はしっかりしています。根っこがあっちに行ったりこっちに行ったりでは枯れ凋(しぼ)み、育つはずもありません。心の根がフラフラしておられる方はお見受けすると結構世間にはいるものです。信の篤い方は「小事の人」であり、故に自然幸いを多くするのです。
「心の根を張る」。
心根(こころね)(心の奥底。本性。根性)は土台です。土台がぐらついていたのでは何物も載せることはできません、ですから大事です。昨日も「一つごと、小事」を書きましたが同じ事です。私たちは「教えを信じるという心根」を持っています。
その根っこから「幹となり枝葉を繁らせ、花を付け、実を稔らせ、又種を残すことが出来る」のです。己が信じればこそ継続者、継承者、子孫が現れ、安泰となるのです。いくら懸命に努力したとしても、受け継ごう、このような生き方をしたいと願う者がでなければ、立ち枯れてしまうのです。
菜根譚(さいこんたん)前集91条に「天命を超克(ちようこく)する」ということを洪自誠(こうじせい)は書いています。祈り信じる者の生き様、心根の一つがこれだと思うのです。
「天の我(われ)に薄(うす)くするに福を以(もつ)てせば、吾(われ)は吾(わ)が徳を厚(あつ)くして以て之(これ)を迓(むか)えん。天の我を労するに形を以てせば、吾は吾が心を逸(いつ)にして以て之を補(おぎな)わん。天の我を阨(やく)するに遇(ぐう)を以てせば、吾は吾が道を亨(とお)らしめて以て之を通ぜしめん。天も且(か)つ我を奈何(いかん)せんや。」
意は「天が私に貧困という苦しい立場を与えてくれたら、私はそれに対して、人に手厚く恩恵を施すことで対応しよう。天が私に肉体を苦しめるような状況を与えてくれたら、私はそれに対し、労苦を労苦と思わないような心を養って対応しよう。天が私に苦難の境遇という状態を与えてくれたら、私はわが道を曲げないでそれを天に通じさせよう。
 だから、天でさえ私の生き方をどうすることができようか、どうすることもできない。」。
私は両親を縁としてありがたい性命をうけました。そして様々な影響を受け年を重ねてきたのです。もし仏道という道を歩むことがなければ、多くの人の迷い、苦しみを取り除くお手伝いをしたいなどと考えることはなかったと思います。いろいろな価値観で歩まれているのが皆様です。慈悲という心根を確かにできたからこそ菜根譚論語老子と様々な心学を読み学びたいと発心しました。
そして上記の菜根譚の洪自誠の言葉にもめぐり会えたのだと「信」に感謝するのです。お陰様で真っ直ぐに心の根を張っていることが出来ています。明晩は「にんげん学」小倉講座「老子を読む」です楽しみにしています。今日も素晴らしい一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
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ランドマーク「海峡夢タワー」の夜景


関門大橋を撮ってみました