勤惰

おはようございます。

各地で豪雨の災害が出ており山口、島根両県で大きな被害が出ております。被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。天災は如何ともし難く、ただただ嘆くことしかできず、だからこそ自然に畏敬の念を抱き、使命を確かにして真摯に仕事を為すことが大事です。
古人は自然に畏敬を持つが故に「畏れ敬い近づかず」距離を持って暮らしました。季節毎に祭り、祈り敬う対象としたのです。古くさいと言われるかも知れませんが、自然と距離を置くという考えも大事です。原発問題でも地震国である我が国です、畏敬する観念から答えが見つかり、エネルギーを考える上での方法も見つかるのではと思っています。
「勤惰(きんだ)」。
その人の一言を聞いただけで勤勉、怠惰は感じることができます。これは読んで字の如くで「仕事に勤めることと怠けること(人生にと言っても良いでしょう)」のことをいいます。勤勉な人は夕方5時まで仕事であれば5時までしっかり仕事して後片付けをしますし、怠惰な人は4時くらいから後片付けをしようとします。このことは上に目をつけているか、下に目をつけているかの相違です。
上とは向上することであり、向上心、向上の実践を実際に行っているのです、この日々の積み重ねは一年を通じて考えれば大きな時間差となり結果の相違ともなり、醸し出される風格も違って来ます。
またこの行動からもう一つのことが見えてきます。人様の事を考える人か、自分のことだけを考える人かということです。利他と我利の違いです。
下に目をつけ、下に比較する人は、口では向上心のあるように言ってはいますが、実際のこととして行動がそのようになっていませんので、やはり怠け者といえます。
怠けることが何故いけないのかといいますと、一日、一年の積み重ねをすることでその人の口から出てくる言葉は愚痴ばかりとなるからです。上に目をつけている人、上と比較する人は常に向上しようと淡々と励むのです。このことはとても地味な心の在り方ですからある時まで目立ちませんが、花が急に咲いて存在感を示すのと同じで、勤勉で向上心のある人のコツコツと送る人生は、「君子は豹変す」という言葉の如く、ある時「爆発的に急変」し周囲の人が気づくこととなるのです。
道理に従いコツコツと歩むことが大事です。論語、子張第19に「一言(いちげん)もって知となし、一言もって不知となす」とあり、実践行動のない者の大言は不知を自身で言いふらしているようなものであります。皆様の一日が今日も楽しい一日でありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。    合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
愛宕寺の墓があります目の前は関門海峡。先日の掃除の時はカメラを持たずでしたので、昨日は忘れずにパチリ、一日千艘近く海峡を往き来する貨物船、船の向こうに見える景色は門司です。