掃除

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座ご出席のみなさんありがとうございます。 老子42章、「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生じる」。どうですか、この表現、老子独特の逆説的比喩、凡人は一つより、二つ、二つより三つといった具合に増えることが好きです。だが老子は減らせ、と例えました。「一が万物を生むのが道だ」からだと。
欲に負けず、一つのことをコツコツと謙虚にやれば結果として増え、増やそうとして争う愚を犯すなと、少ないのは誰でも嫌う、嫌うから多くなるのだ、この事実を知れ、と教えたのです。増やそうとして減らす愚を犯すなと(心身共に疲弊するような愚かを止めよと)。
「掃除」。
今日お昼から「少年・少女・親子塾」を心華寺で開催します。何を学修していただくかと申しますと、「掃除、進退、応対」です。人間の基本として大切なことは「掃除」。先ず身をきれいにしてこそ、修身というものができるのです。掃除というものは「基本ルール」といってもいいでしょう。何事でもルールがあってこそで、これを無視してスポーツ一つにしても何もできないのです。いわゆるエチケットです。
仕事での機械・器具を整え、精神を統一してこそ仕事もスムーズに出来ます。点検、チェックをしてこそトラブルも防ぎ危機管理の心も養えます。
そして進退、応対、対人関係は相対した瞬間に決定するといっても過言ではありません。応対・対応一つで笑ったり、すべったり、転んだりするのが人生。三日間という短い時間ですが、体感したものは必ず地力となります。
掃除をしたり、人の嫌がることを体験することで、何を率先すべきか、譲るべきか、共にしなければいけないのか、力を合わせなければならないのかを感じ取れるようになるのです。
知識は体を通してでなければ表現できないからです。理屈に先走り、「口先だけの大人とならないために」もこの三日間は貴重な三日間となるはずです。昨日は「広島原爆記念日」でした。戦争の始まりは身近なところからです。戦争、争いを亡くすためには知識教育以上に道徳教育です。その緒(ちょ)が「体を通して行う掃除、進退、応対の妙」です。体を通す教育が青少年時代に亡くなったためにイジメ、引きこもり等々が惹起した大きな一因です。行動せずとも評価されてしまうという偏った価値観からもたらされたことが考えられるのではないでしょうか。過去の歴史を見ますと、戦争は全て「正しい」という思いからの「衝突」です。
「正しいと思う互いの我の衝突が争い」です。知識とは「自己を制御すること」。知識とは「相手を受け入れること」。知識とは「心を豊にすること」です。そのためにも体を通す道徳教育が急務ではないでしょうか。その緒につく三日間です。今日は先ず周囲を身ぎれいにして精神を統一してから始めてみましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
豪雨の前の空とあがってからの空、不思議ですね。


大阪講座で毎月差し入れてくださるKさん手作りのサンドイッチと寶樹庵さんの「酒まんじゅう」と伊丹の名物「ソースせんべい」。

※8月16日、京都五山送り火「大文字を拝む夕食会」を開催します。参加人数に若干余裕がありますのでご希望の方はお申し込み下さい。場所は:清水・京料理「日月庵」です。美味しい京料理をいただき、心静かにご先祖を送りましょう。四つの送り火が拝めます。このような場所は他にはありません。
お申し込み:心に華を咲かそう会。0774(44)5380です。会費一名:10,500円(飲み物は各自負担)です。