施餓鬼会

おはようございます。

「少年・少女・親子塾」が無事終了したと昨夕誠澄からの報告がありました。参加者の皆さんありがとうございます。お手伝いいただきましたKさんM君感謝致します。お子さんの心の中にはきっと大きな存在として残ったことでしょう、お疲れ様でした。
塾を始めて30年、個々年の参加者は多くありませんが、30年前の参加者の方は立派な立場となりリーダーとして活躍、この事実が嬉しいことです。参加のお子さん達の中に両親がかつて心華寺で学修し、通学していた方が子どもを参加させてくれるということにも喜びを感じています。
心華寺での生活意義を感じとってくれたものと熱い物を感じます。過去から現在、そして未来へつながっていく、「孝経」の説くところそのままの世界が目の前に在ることが更に精進しなければとの思いを強くしています。ご参加の皆さんそしてご家族の皆さんありがとうございます。まだ長い夏休みが続きますお大事にお過ごし下さい。また来年お会いしましょう。
「施餓鬼会」。
「せがきえ」と読みます。今日午前10時から愛宕寺「先祖・水子・物故者・盆施餓鬼法要」を勤めます。どうぞおまいりください。心華寺は先日の4日に執行しました。
施餓鬼会は「わかちあうよろこび」に気づくことでもあり、「施食会(せじきえ)」とも言います。読んで字のごとく「餓鬼に施す」という意味です。
自分の中にある「貯めることしか考えない欲深い心を反省し、他に施す大切さを再確認する(物心両面)」法要でもあります。
施餓鬼会は、ともに「施し合い」の心を再確認し、実行することを仏様の前で誓います。お金も物も使わず、しかも誰にでも簡単にできる布施の方法があります。この施しを「無財の七施」といい、七つの施せるものがあるといっています。無財というのですから、お金はかからないのです。ですからこのことを出来ない人は「人でありながら人ではなく餓鬼道を歩んでいるのかもしれません?」。欲しい欲しいの餓鬼道を歩む故どんどん人が逃げ仕事も逃げていくのです。このような「餓鬼道に陥ってしまう人を亡くす法要でもある」のです。
無財の七施とは「捨身施(しやしんせ)」、「心慮施(しんりよせ)」、「和顔施(わがんせ)」、「慈眼施(じげんせ)」、「愛語施(あいごせ)」、「房舎施(ぼうしやせ)」、「床座施(しようざせ)」の七つです。
「捨身施」とは、周囲に困っている人がいたら親切にし、世話をすること。労力を提供して無償で奉仕活動をすること。
「心慮施」とは、人の喜びや悲しみをわかちあう細やかな心づかいをする。
和顔施」とは、人に穏やかな心と微笑んで接する心で対応すること。
「慈眼施」とは、やさしい眼差しで相手に接すること。
愛語施」とは、荒々しい乱暴な言葉は決して自分のためになりませんし、相手も傷つけるので使わないこと。いいかえれば言葉を大切にすること。
房舎施」とは、自宅に人を迎え、雨露をしのぐ場を提供することや、また気持ちよくもてなすことでもあります。そして人の知りたがっている、お互いの仕事や生きざまを公開し合い誤解や不祥事を少なくすることでもあります。
床座施」とは、人に自分の席を譲るように、相手の欲しがっているもので自分が持っているものを分かち合うことです。
このように自分に何か人に与えるものがあり、それを相手が欲し、自らも恩を着せずに施す気持ちがあれば、それを相手に与えて共に喜びを分かち合うことが「布施」です。
こうした施しは誰にでもできることですが、いざ自分が行おうとすると自分本位の我欲に妨げられて、なかなか難しいのではないでしょうか。お互いが困っている中で助け合い、喜び合うのが本当の布施です。
人に施すとは、金品を相手にあげるのではなく、差し上げて喜んでいただくと同時に自分も喜びを味わうことです。ご先祖様やすべての精霊を供養する「お施餓鬼」の法要を通じて、布施の心を学び、他を思う慈悲の心を養ってまいりましょう。
施すことによって、生きとし生けるすべてに感謝し、喜びを分かち合えるのではないでしょうか。お盆の期間中にご家族でご先祖の話をしながら布施の話しをお子様達となさるのも良いかもしれません。
以上の七つは、お金や物がなくても、その気にさえなれば実行できることです。こういったことを実行することによって自分自身の心が清まって豊かになり、自由になり、これらを続けているうちに運が良くなっていくということです。相手に施しをして喜んでもらうということは頭では理解をできても、いざ実行するとなると勇気のいるものです。
昨日は「長崎原爆の日」でした、皆様と一緒に犠牲者の方々への供養と平和の祈りを勤めさせていただきます。皆様の一日が素晴らしい一日でありますようお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
※8月16日、京都五山送り火「大文字を拝む夕食会」を開催します。参加人数に若干余裕がありますのでご希望の方はお申し込み下さい。場所は:清水・京料理「日月庵」です。美味しい京料理をいただき、心静かにご先祖を送りましょう。四つの送り火を拝むことが出来ます。このような場所は他にはありません。ご参加をお待ちしております。
お申し込み:心に華を咲かそう会。0774(44)5380です。会費一名:10,500円(飲み物は各自負担)。