お相伴

おはようございます。

お盆休みも終わりお仕事に戻られた方も多いのではないでしょうか。明日の日曜までお休みという方も多いかも知れませんね。親孝行なさいましたか、「親孝行したいときには親はなし」という言葉もあります。ご両親を大事にしてください。それと帰省ラッシュのお疲れのままお仕事をなさらず、時間に余裕を持って過ごしましょう。
お盆は迎え火を焚いてお迎えし、そして送り火を焚いてお送りする、素晴らしい日本の情緒。暗い世界から帰られるのに困らないように、暗い世界に帰るのに困らないように、何と美しい心でしょう。
手間暇をかけ相手を思いやる日本の情緒、このような情緒が伝われば互いが思い合う素晴らしい家庭となります。生活の習慣の中に互いに思いやる行為が在ることは幸せなことです。
京都「五山の送り火」を昨夜有志のみなさんと一緒に拝みました。福井からKさんご夫妻、東京からTさんMさんが参加、総勢20名で手を合わせました。穏やかにそして楽しく京料理般若湯、お相伴に与(あずか)りありがとうございます。
「お相伴(しようばん)」。
「おしょうばん」、良い言葉、良い響き、大好きな言葉の一つ。「あなたが居られるから頂戴できる、ご一緒出来る」という意味。「お先にどうぞ」という気持ちはいいものです。人生須(すべから)く「お相伴に与(あずか)っている」のです。人間は人と共に在ることで人になれます。人という字は「支えていただいての字」です。支えさせていただくことに感謝する日々を淡々と過ごす、そのような人がいつしか「物が入るという字となり」、間断なく「物が仕事が人が入ってくるようになる」のですから、この世は不思議で面白いものです。
支えられていることに気づかない人はやがてそのつっかえ棒がなくなり「ノ」となり「倒れるしかないのです。」。
「あなた様が居て私が居ることができるという世界観」、素晴らしい人、勝れている方を支えさせていただく「栄に与(あずか)る」という喜び。仕事でも、ごちそうをいただくときでも、「お相伴させていただく」という「譲(じよう)の言動」で人様に接すれば自ずから活躍の舞台は設(しつら)えられるのです。
孔子は人様に「温(おだやか)・良(素直)・恭(うやうやしい)・倹(つつまやかで行いにしまりがある)・譲(謙遜で人にゆずる)の五徳」を以て対し活躍の場を得られたと弟子が語っています。孔子の人に接する際における徳容(とくよう)を述べており、私たちが大いに「まねぶ・学ぶべき」です。道は歩むためのものであり、行動で示してこそ知識人の学と言えます。
知れば知るほど「温・おだやかに」なり、「良・素直になり」、「恭・うやうやしく知ったかぶりをせず、礼儀がただしくなり、故に侮られず」、「倹・出過ぎず、しかしながら責任感がある」、「謙譲・でありながら当を得た手伝いが出来る」ようになるのです。
一歩引けば確かに物事が見え、暖かい人間関係も醸し出されます。昨夜ご一緒いただきました皆さん、お相伴いただき、ありがとうございます。今日もお相伴の心で対しましょう。きっと素晴らしい人生のステージが用意されているはずです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
昨夜寄せていただいた「日月庵」の表です。

ご一緒いただいた皆さん。

「東山大文字」を見立てた椀物

妙の字。

舟形。

左大文字。

舟形と左大文字。