行動基準

おはようございます。

心華寺を一週間ほど留守にしていました。今朝は虫の声で目覚めた感がします。随分と秋めいたなぁ〜とも。
「心学は人生の指針・人生のベース」です。学び続ければ続けるほどに有り難さが身にしみます。心が自由になるのがよろしい。なぜかと言いますと、「心学を通して己に問うことが人様との関係を良好にし、歩む方向性を確かに出来る」ことを体感し続けるからです。人様を変えることに至難の業ということは皆さん十二分に体感しておられるはずです。
意見が違ったり、行き詰まり感を感じたりするのは誰にでもあります、知識や技術は人様とはそう大きな相違はありませんが、しかし意見が違うことで、能力云々を言われたり、人間性云々を言われたりする悔しさを感じている方もおられるのではないでしょうか。そこで心学の説くところの「敬愛や長幼の序の考え方」が人生を処するにとても重要なポイントと成るのです。
なぜかと言いますと社会はいい人とも、そうでないと感じる人とも共になければいけないからです。そこにも心学の重要性があるのです。このように感じる心に彼我の差はあまりないのです。
「行動基準が心学」。
神戸講座「論語を読む」で学びました学而第1、6条「子曰く、弟子(ていし)、入りては則(すなわ)ち孝(こう)、出でては則(すなわ)ち弟(てい)。謹(つつし)んで信。汎(ひろ)く衆を愛して仁に親(ちか)づき、行いて余力(よりょく)有らば、則ち以(もっ)て文を学べ。」。
人を思いやることの基本を説いた人として在るべき基礎ともいえます。意は「若者は、家にいる時は親孝行をし、外に出れば年長者に仕えるようにしなさい。かしこまって信義を重んじ、周りの人に愛情や思いやりを持ちなさい。また立派な人に親しんで学びなさい。こうした事ができて始めて、余裕を持って学問ができるというものだよ。」。
知識学をやっても技術を身につけても一向に役立っていない、認められないと悩んでいる方はおられませんか?。悩んでおられましたら一度このようなことを反省してみてください。
1、親孝行をしているか。2、年長者、先輩のいうことを素直に聞いているか。3、信義を大切にしているか(言ったことをしているか、嘘をついていないか、忠実に仕えているか)。4、人を慮(おもんばか)る気持ち、思いやる気持ちを持って行動しているか。の四つの事柄です。
私たちは往々にして愛情、思いやりをかけてもらうことや報われることを考えたとしても、身近な大切な人達に思いやりや愛情を以て接しているかとなりますと甚だ怪しいものがあります。多くの事で甘えているのではないでしょうか?。
つまり人としての基礎部分ができて初めて、そのうえに「人様に役立つことができ知識学問が生きてくる」と教えるのです。
良い大学を出た、免許や資格もある、何故周囲の人は理解を示さないのだと不遜な思いを持っていますと、自ずと態度に表れるものです。以心伝心、そのような人の雰囲気は伝わります。人間の基本態度が大切です。それよりも先ず目の前の人に慎んで仕える事を考えるべきだというのです。
上の人が自分の知らない仕事や指示を与えたら「新しい可能性が開かれるチャンスだ」と信義を以て接することです。「あいつは嫌な奴だ、人の嫌がることばかりをさせて」、と考えないことです。
このような基本態度を保てば何かですれ違いを生じたとしても必ず反省ができ修正が可能なのです。私たちが学問を身につけた最大の喜びは「己を正すことが出来る、やり直すことが出来る」ということです。それが真の自由な生き方なのです。
社会は人と人とのつながりで成り立っています。ただ知識を詰め込むだけではなく、人格形成をおいてけぼりにしないことが肝心です。でなければ「学問を社会に還元出来ないから」です。
人としての信頼関係を築くには先ず自身から率先して謙虚に思いやりを持ち慎んで接することではないでしょうか。今日もご自身を周囲の人々を大切に過ごしましょう。大切にしますと何かが違って来ます。明るくおはようございます、と先ず心から挨拶をしましょう。きっと爽やかな一日となりますよ。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。