布施

おはようございます。

愛宕寺「秋季・彼岸法要」おまいりいただきありがとうございます。嬉しいですね、ご先祖様を大切になさる皆さんとご一緒にお念仏をお唱えできました。ご先祖様を大切にすることは自身を大切にすること、ご先祖様は自身の大本です。自身を大切にする方は教えにも忠実です。ですから無理なく繁栄しておられます。物心両面が豊であること、それが又嬉しい事です。
Nさん皆様へ「お赤飯のお供養」ありがとうございます。60数年愛宕寺へおまいりいただき道を示していただき感謝いたします。これからもNさんの示してくだされた道筋をたどり多くの方と共に歩んでまいります。
「布施」。
春秋のお彼岸は、六波羅蜜を実践する一週間。一週間で六つでは、一つ足りないではないかとおっしゃる方もおられるかも知れませんが、お中日(真ん中の日)は反省する日、修正する日です。
お彼岸はご家族が未来を明日を今日を幸せに過ごすための六つの徳目の実践をすることです。春と秋一年に二回、日常の暮らしの中で忘れないようにしなさいということです。六波羅蜜とは。
1、布施(ふせ)ー与えること
2、自戒(じかい)ー戒を保つこと(教えを守ること)
3、忍辱(にんにく)ー堪(た)え忍ぶこと(辛抱しなければならないときもある)
4、精進(しょうじん)ー努力精進すること(努力は目の前の事に懸命になること、精進はその姿勢を生涯貫くこと)
5,禅定(ぜんじょう)ー心静かに坐ること(集中する)
6、知恵(ちえ)ー仏の洞察力、偏らずに物事を確かに見ること
この六つの道は実際は一つですが、人生の様々な角度から照らして、六つと教えたのです。その第一が「布施」であり、誰でもがすぐに実行できることです。布施波羅蜜を心がけ行へば後の五つはついて来ます。
阿含経(あごんきよう)に次の一節があります。「布施する者は福を得、慈心ある者は怨みを得ず、善を為す者は悪を滅し、欲を離る者は悩みなし」。
「布施」とは、貪(むさぼ)りを離れ、惜しみなく与える修行です。困っている人がいれば、必要とするものを察して、さりげなくお渡しする。現実の仕事の世界でもこのように在れば世界が広がります。この察する気持ち一つが飛躍できるか否かの発想のポイントであることは間違いがありません。布施の心、行動が人生の最大のターニングポイントでもあります。
それは物を与えることだけではなく、身体で奉仕することもそうであり、教えを伝えることや安心を与えることを含みます。これは精神の布施です。内面、精神、気持ちのない人は行動とならないのです。
そして、本当の布施とは「功徳やご利益をもとめてするものではありません」。見返りを期待しないことが大切です。その行為は知らず知らずに慈悲心を育て精神を高めます。
さらに、与えることは「執着しないことにつながります」。「私のもの」という執着を捨てることが本当の布施の意味です。私たちの「物欲」「財産欲」の根底にあるのは、この「私の」「私のもの」という思いです。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。「私のもの」は、本当にあるのでしょうか!。
どんなに富や名声を得ても、死の瞬間には、空手になって旅立たなければなりません。どんなに医療が進んでも、病気や老化を百パーセント防ぐことは不可能でしょう。
このように、自分の身体でさえ自身の思うようにはなりません。「私のものではないのです」。
「私の時間」「私の人生」と言いますが、時間はたまたまいただいたものであり、授かったものであり、私たちは生かされて生きているのです。そのことに感謝をしてお互いがお互いを布施し合う一週間としましょう。そして日々布施をし合い、施し合う家庭、分かち合う人生、社会になるように精進努力したいですね。
共に喜び分かち合える人生ほど楽しいことはありません、早速今日から布施の心を厚くしてお互い支え合う一日としましょう。
今日から心華寺では「M&Uスクール」が開講します。受講生の皆さん気をつけて入山ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
昨夜Tさんご夫妻に近くの料理屋さんでお供養をちょうだいしました(愛宕寺から歩いて5分もかからない「にし田」さんという料理屋さん)。Tさんのご主人の誕生日のお祝いのお相伴に与りました、Tさんおめでとうございます、そしてごちそうさまでした。
水菜、焼きしいたけの柚子のおひたし、栗の蜜煮

花咲ガニと新海苔の土佐酢ジュレ

げそ焼き

石鯛とゆり根の茶碗蒸し

お造り(アコウ、剣先イカ、鰹、サザエ

賀茂ナスの揚出し

松茸の土瓶蒸し

イチジクのほうらく

子持ち鮎

松茸ご飯

関門にかかる十六夜のお月様がTさんのお誕生日と皆さんを祝福していました