久敬

おはようございます。

毎日のことですが本当に人様は優しく気づきを与えてくださると感謝せずにはおられません。それに甘えてはいけないと思うばかりです。長くお付き合いをする、お付き合いをしていただくにはやはり一番甘えはよろしくありません。このようなことは分かりきっているにもかかわらず行儀が悪くなってしまう。
昨日も私が比叡山下山後すぐの頃からお付き合いいただいておられる方からお電話をいただきました。ナイナイづくしの時です、あるのは志だけ、朋遠方より来たる有りの心境、だれも来ない時に訪ねていただいた感動、感謝を今でも忘れることはありません。
このような気持ちは新たに今お出会いいただいた皆さんにも同じです。このような気持ちができるようになったのも、身にしみた体験をくだされた優しい人様のお陰です。
「久敬(きゆうけい)」。
論語に出て来ます春秋時代の斉(せい)の宰相で、倹約を励行し、主君にも遠慮することなく耳に痛い諫言をして、国の安定に尽力した人物の晏子(あんし)、後世の人にも人気があった名宰相です。晏子孔子はこのように評しています。論語、公冶長(こうやちょう)第5、17条「子曰く、晏平仲善(あんぺいちゆうよ)く人と交わり、久しうしてこれを敬す。」
意は「晏平仲は、うまく人と交際している。どんなに付き合いの長い、親しい相手にだって敬うという気持ちを失うことがない。」
孔子が斉(せい)に仕官しようとする時に、倹約を主張する晏平仲が反対したため、孔子の願いは叶えられませんでした。そのような仕打ちをされた孔子でも、晏平仲の誰に接するにも相手を敬う人となりを評価しているのです。また晏平仲自身も孔子には尊敬の念を抱いていたそうです。
親しい人にこそ礼を尽くせと孔子は言うのです。私は人とのお付き合いで親しくなりますと、なれなれしくなり、つい惰性の関係になってしまいがちです。そうなると、自分自身に悪意がなかったとしても相手に対して不遜な態度で接してしまう事があります。もしも相手が、その事を気にすれば付き合い自体が終わってしまう事態となることになるかもしれません。
逆に長い年月をともに過ごした友人であっても、礼儀を持って接し続ければ、その先もずっと良好な関係を保っていくことができるでしょう。
自分を振り返りますと親しくなって我が侭を言い、押しつけてしまう、そしてお付き合いがダメになる、ダメになる原因は自分が作ったにもかかわらず、責任を全て人に押し付けてしまうのです。ああ情けなやです。
親しき仲にも礼儀ありがやはり大切だと一昨日から自分を振り返り反省しています。今日も礼儀を大切に過ごしましょう。
昨日から一泊二日大阪CMA、T先生企画により東京のO社さんの40名の中堅研修を行っています。研修生の皆さん夕方までよろしくお願いいたします。
明日は第一日曜日ですので心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。午前10時からです、ご一緒に新たな誓いを祈りましょうお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。