六根

おはようございます。

心華寺「水子供養祭」おまいりの皆さんありがとうございます。声なき者への優しさ愛情は大切です。何故かと申しますと、声なき声、弱者の声を聞く事がさまざまなアイデアのヒント、発想のヒントが隠されているからです。人様のお役に立つことの原点は人間愛、思考の原点がそこにはあるのです。日々お祈りさせていただきますご安心ください。
昨日夕刻より誠澄は「五穀断ち、塩断ち」に入行、また「懺悔練行」の前行を開始、31日迄、15キロを歩き歩々念仏三昧、自身の六根清浄は元より多くの皆様の六根清浄を「懺悔」、「諸病退散」を祈る行。諸病退散は心身に関する全ての病の退散を祈ります。
11月1日〜21迄は33キロの本行、それを終えて11月24日〜12月1日まで「断食断水不眠不臥」行。
いわゆる病気もそうですが、事業、商売での病に罹らないようにでもあります。須く病を引き起こす原因は「六根」にあるのです。
「六根」。
六根とは「眼・耳・鼻・舌・身・意」のこと。六根が対象物、物を眼にする、音を耳する、香りを嗅ぐ、舌で味わう、身体で感じる、そして意が引かれることでその「根」が動いてしまい「迷いの世界に陥ることとなる」のです。この感覚器官を用い発想、ヒントにするのであればよろしいのですが、惑わされてしまいますと「病むことになる」のです。
六根の特徴は「眼は美しい物に引かれ、耳はよい音に引かれ、鼻は良い香りに引かれ、舌は好みの味に引かれ、身は肌触りの心地よさに惹かれ、意は上の五根によって左右される」のです。
引かれた物が人を魅了することを知ったならば人として「どうあるべきか」を思うことが大事です。惑わされ病む人生と化すか、生かす人生と化すか。社会に役立つヒントとするのか、迷いとなすのか。
誠澄が行じている「懺悔練行」は六根、感覚器官を統一することで意志力、想像力がパワーアップするのです。六根、感覚器官は別々の機能、働き。六根、感覚器官で感じ捉えた物を統一せず、惑わされては、折角の潜在能力である無限のパワーがバラバラとなり力とはできません。これが「気が散じているという状態」です。
古来より霊山に登りますとき、「六根清浄、ろっこんしょうじょう」と唱えて登ったのは、気が散じれば、物事の成就、人生の頂上を極められないことを知っていたために、ろっこんしょうじょう、六根清浄と唱え、疲れや辛さ、気散でややもしますと投げ出したくなる気持ちを防ぐために唱えたのです。
そこから何か力を出すとき意識を集中させるため六根清浄が転化し「どっこいしょ」というかけ声も生まれました。人間には不思議な力があります、いわゆる「火事場のバカ力」とも言われますが、六根を統一し集中すれば「考えられない力が、パワーが出るのです」。
比叡山では「回峯行(かいほうぎよう)」として、行の形態が整えられ、この行を満ずれば、位が上がりますが、私は位をいただくためでなく、真実六根清浄を得、皆様が六根清浄になっていただきたいと発心し35才から始め、今、弟子の誠澄が意志を継ぎ行じています。
是非機会を作り随喜(一緒に歩くこと)してください。必ずや魂の底にある素晴らしいパワーが導き出されます。今日も素晴らしい一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。