自分を

おはようございます。

私がいつも願っていることは自分というものに目覚めて欲しい、自分を自分で認めて欲しい、自分で自分を認知してほしいということです。自分に目覚めますと不足や不満を抱かず、周囲への感謝、ありがたさを多く感じると共に、全てがモチベーションを高めるヒントとできるようになるからです。
何故このようなことを書くかと申しますと、現状に不満を感じておられる方が少なからずおられるのではと思うからです、その人達にステップアップいただきたいと願ってのことです。
私はある時期まで誤った認識を持っていました、それは誤った平等観です。成績が悪い、運動能力が低い等、学校は全て点数で評価します。減点法で評価します。しかしながら人間は平等だと教えられ、どこが平等なものか、と不満を持ち続け自分が悪いのは全て両親や学校の先生、周囲の人が私のことを考えてくれないからだと不満ばかりを持ち続けていたのです。
しかしある時変わりました、やらされて変わった「ヘレン・ケラー」物語の映画を観たからです。やらすのは嫌な感情を持たせるためではなく「愛情からだ」ということに気づいたのです。
「自分を認める」。
私が出家という世界に身を投じたのが19才。中学2年生の時映画を観て、どういうわけか「自分で自分を認めよう」と思うようになったのです。出来ないことは出来ないこと、知らない事は知らないことといったふうに、そんな思いで歩んだ先に比叡山開祖の伝教大師様の生き様を知り山に登りました。その後に論語とも出会ったのです。
不平、不満を観じていたときには何も目に入らず、耳にも入らず、触れても気に食わず、すべてが不満のタネでしかなかったのです。ところが「ヘレン・ケラー物語」を観て、「自分を認める」という意識になった時、「したい」もの、「やりたい」ことを感じ始めたのです。「やらされていた」と観じていたことが「やりたいに変わった」のです。
自分が自分で在ることを自覚できたのです。それからは妬みや、僻みも少なくなり、今の自分に少しずつ積みあげていこうと勉強したのです。最初は同年令の人との差は大きく空いていました、しかしその現実は以前は不満と怒りでしたが、それ以来「自分の為すべき事」として喜びを感じたのです。
何をすべきかを示してくれるのが「周囲の人たちだ」という感謝の思いです。自分の実力を認めてからは迷いもなく、愚かな競争もせず、人を悪意で観ることも少なくなりました。
人は勝ちたいと考え、実力も知らないまま、養わないままに挑戦をして敗れ傷ついた人を多く私は多く観てきました。
それらの人たちは「自己認知、自分を認める」ということをしないままに競争という愚かな選択をしているのではないかと考えています。学校に行きたくないという日々を私は連日感じていました。それは誤った平等観がそのような気持ちを持たせていたのです。
自分で自分を知った後はいろいろな人に「何を為すべきかを問い、そして自分で考えられるようになり」充実した自分の人生を一歩ずつ歩んでいます。
中学2年生まで人様との違いで僻んでいた私は、今人生の終章を迎えて喜びを感じています。なぜならば違うからこそ夢と希望が持てたとのだハッキリ言えるからです。嘆いている皆さん、上に立ちたいと悩んでいる皆さん是非自分の現状を認め、そこから大いなる一歩を踏み出してください。悩みも歎きも吹っ飛びますよ。自分の現状を認めそこから積みあげていきましょう。人生の歩みを進めるのも自分、止めるのも自分です。今日も楽しく夢に向かって歩んでまいりましょう。
今月のご愛読ありがとうございます。明日11月1日は「にんげん学」東京講座からのスタートです、関東地区の皆さん学びからの素晴らしいスタートです会場でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。