外面だけでは

おはようございます。

「にんげん学」一宮、本年最終講座ご出席の皆さんありがとうございます。新年は1月16日です。ご自愛の上良い年をお迎え下さい。新しい年に笑顔でお会いできますことを願っています。
論語の語はドキリとしますね、心の中を孔子に見透かされているようです。しかしありがたいことです。内省すればこそ一歩ずつでも向上できます。
「外面だけでは」。
人間は内面と外面の一致がやはり大事です、言行一致です。ややもしますと、どうしても私たちは言葉が多く、その良い言葉を発しただけで、言っている方も、聞いている方もできていると錯覚に陥るというおめでたいところがあるのが人間の愚かさでもあります。
人様を信じるという心は大事ですが、我利の心で聞いていては、打算でありますから要注意です。
善言を聞き直ぐに信じ、後で「信じていたのに」という愚にもつかない愚痴を発してしまうことに陥ることもしてしまいます。
以前学びました衞霊公第15、22条「子曰く、君子は言を以て人を挙げず。人を以て言を廃せず」。意は「孔子言う、君子は善いことを言うからといって、その言葉だけで直ちにその人を取り上げることをせず、又平素正しくない人であるからといって、その人の言う善言まで打ち棄てることをしない」。
私たちは、小人ですのでこれと反対ですね、人を見る明がないため、善言だけ聞いて直ちにその人を信用し、憎悪の感情が先に立ちますので、相手の人柄によって、その人の言う善言をも棄て去ってしまうという愚を犯しているのではないでしょうか。
徳を高めよう、磨こうとする人と、ただ単に利を求めようとして後で「騙された」と愚痴る人間との差が出て来ます。ここに「心学」の大切さが理解出来るのではないでしょうか。
このようなことも「欲」から出る過ちです。自分の都合がよいように聞きたいという欲で聞き、自身で騙される自分を作っていることに気づくべきでしょう。今夜は「にんげん学」東京講座、東京地区の皆さん本年最終講座です。是非ご出席下さい。会場でお待ちしております。公正に人様の言葉を聞くことが出来るように学びましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。