多少

おはようございます。

下関・愛宕寺「年賀式」ご参集、お詣りありがとうございます。年頭に沢山の方々にお会いできますことはとても嬉しいことです。人数の多少で心が左右されることはいけないこととは思いますが、やはり私も人の子、雨でもあり足下も悪かったために危惧しておりましたが、何の何の杞憂に終わり、沢山の方にお詣りいただき無上の喜び、やはりお正月の礼は欠かしてはならないという皆さんの篤い信力、豊かさを見ることが出来二重三重の喜び、喜神を見ました。
法要後は皆様に「七草がゆ」をお供養させていただきました。一年の無病息災、心身の健康、笑顔でめしあがってくださいました。一年ご一緒にお祈りください。今朝は暴風のような風、雨戸を開けるのが難儀しました、寒波が来ていますお大事下さい。
「多少」。
現代の私たちの幸福は禄（物質や金銭）をたくさん獲得する事だと思っている方を多く見ます。幸せも自分自身で獲得できるものだと勘違いしている方もいます。このような思いから不幸感、不遇を感じている方が多いのではないでしょうか。
昨日も書きました、幸福とは個人単位ではなく、国家や社会、家族、会社、仲間の単位で考えるものです。自分さえ良ければいいという考えでは決して幸福などにはなれません、幸福とは自分自身の為にあるものではそもそもありませんし、「共有感、分かち合いがあればこそ感じられる」もの。このようであると思いませんか皆さん。
現在の私たち日本人は長い歴史の中で先人が営々と築いて来られた植福（徳）の成果である自然、文化、宗教、そして経済の発展などの余福（徳）を頂いていると考え感謝すべきです。そして日本は世界有数の経済大国となりましたが、現代人は敗戦→洗脳から、その本来の価値や余福を充分に理解せず、感謝することすらなく、一方的に享受し、消費してきたようにも感じています、大いに反省すべきではないでしょうか。
日本が経済大国に成れたのは、世界各国のお陰でもありますが、先人たちの幸福の植福のお陰と考えるべきです、でなければただ景気がよくなればという安易な考えから人と共に在るという人間の最も崇高な精神を喪失してしまい、奪い合い、つぶし合う社会になりかねません。現にセクハラ、パワハラ、マタハラ、オレオレ詐欺、落ちこぼれ、ブッラック企業、食品偽装表示等々の事件が如実にそれを表しています。
明日は本年初の「にんげん学」東京講座、今年は東京が皮切り、多少ではありませんが、一人でも多くの方にご参加いただき分かち合う、喜神を感じる一年としていただきたいと願っています。
先祖の功徳に感謝する心、行動があれば自ずから如何に生きるべきか、在るべきかも解って来るのではないでしょうか、次の世代のために福徳を残し、人間愛に満ちた智慧を磨いて行かねばなりません。それは皆で多くの方々と進めなければ意味が少なく弱くなります。皆で行なう事が豊かさに繋がります。是非お誘い合わせの上ご参加ください。
豊かとは、本来、「礼」のことで、古語は「禮」であって 「禮」（れい）は「礼」と思われていますが実は「豊」なのです。富を願いながら富むことができない人の多くが禮をないがしろにしている、礼儀がない故に豊になれない、因果応報。
「礼」の基本は「本来在るべき理想の姿」を前提とした考え方であり、現在の世の中の様な妥協の産物としての「正・邪」の判断基準や 競争社会の中での自己中心の価値観ではありません、ここを間違えてはいけません。
何が正しいかは、個人の価値観であり信念となり、「正・邪」の識別をする自分自身が問題となります。その「正邪を正すのが、にんげん学」であります。東京地区の皆さん明晩会場でお会いしましょう。新年ですので賑々しくありたいものです。今日も笑顔で過ごしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Ｆｌｏｗｅｒ　ｉｎ　ｙｏｕｒ　ｍｉｎｄ・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 　合掌
　私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
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