試練

おはようございます。

今朝の宇治は霙が降っています、屋根や車の上はうっすらと雪化粧。一月に心華寺で京都・大阪合同「にんげん学」初講座をしました、そのとき、このような話しをしました。今になってみれば私自身のために話しをしたようです。
「天がある人に大任を授けようとするときは、必ずまずその人の心身を苦しめ、窮乏の境遇に置き、何をしても思うように事が運ばないような不本意な状況を与えて試練させる」孟子、告子(こくし)下篇。
私自身天から大任を授かっているというようなことは憚られますが、天命を受け、使命感は持っていると自負はしています。でなければ多くの皆さんにお話をさせていただいたり、各地で講座を開いたりできるはずもありません。
「試練」。
不本意な状況の時如何に心静かにできるかが大事です。何事も己の不徳の致すところから生じるのが不本意な状況。かつて26才のおり「できない・己に腹を立てる」という自己哲学を持つに至った頃を思い出します。
過去は戻りません、未来は来たりません、「いま」「ここ」が全て、ウロウロせず大事に新たな問題に対処し、己を高め修めるチャンス、絶好の機会と捉えています。孔子と同時代で孔子が尊敬した蘧伯玉(きよはくぎよく)という人は「50にして49の非を知る、60にして59化す」と、蘧伯玉という人は常に己を改善し修正していたという凄い人です。
心学、己を修養することを知っていて良かったと先人の教えに感謝します。孟子の言葉、蘧伯玉の生き様を知らなければ茫然自失の私であったことを思いますと、試練を悦んでいます。私を改善できる、この年になって天が試練を与えてくださるのは「まだまだだ」ということでしょう、そのことを悦んでいます。
皆さんも何かにぶつかったと感じたとき天が大任を授けてくださろうとしているのだとの思いを持って精進してください。
どんなときでも楽しい事、嬉しい事はあります、先日40年前にお世話になった方の息子さんが訪ねてくだされたように、研修性の皆さんが来寺下されたり、信者さんやご近所の方が励ましに来て下されたり、希望を持っていれば楽しい今も明日もあります。
東日本大震災に遭われた皆さん方も夢を持っておられます。どんな状態であっても人様を思う心は失いたくありません、そうでしょう皆さん。
悲しさを知って、優しさを知ります。喜びを知って悲しみを知ります。希望を無くして人の暖かさを知ります。苦しみは苦しみのためにだけ天は与えるのではないのです。人を思いやる心に変えるためではないでしょうか、辛いことですが。
一昨日入山しました研修性の皆さん夕方まで懸命に取り組んでください。寒い中素足で大変でしょう、しかしその大変さの中から何かを掴んでください。自然に素直に対応できれば人様への対応も自然に対するがごとくできるようになります。皆さんも今日一日が素晴らしい一日でありますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。



毎月第一日曜日午前10時、京都宇治・心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。24日午前10時、下関・愛宕寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」。縁を幸いとし、福と為す開運護摩法要。お金が満載した船が入って来る金港辯財天。勝ち運が授かる愛宕寺。どうぞおまいりください。