陰から陽へ

おはようございます。

心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」おまいりありがとうございます。お護摩を修し流れる汗が爽やかでした。皆さんの添え護摩木に書かれています願いがすべて人を思う心、愛する心から書かれている、その思いが爽やかにしてくれたのだと、ありがたい思いで思わず目頭が熱くなりました。
目に見えないご神仏に真摯な願いをなさる心は謙譲(けんじよう)の最たるものです。そのような謙虚(けんきよ)な未来を信じる人柄にご利益が無いはずがありません。譲るからこそ入る余地も、皆様の頭に一層のご神仏の厚い加護がありますことをお祈りします。
この世の事柄はすべて自身の心が作り出すものです。日々、新しい変化の連続。状況が変われば自分の思い込みや感情でものごとを観てしまいます。この世は知らず知らずの中、自分の都合の良いように考えたいものです。
しかし私たちはこの世は自分の都合の良いようにならないことも十二分に知っています。知っていながらも都合の良いようになって欲しいと思ってしまう。思ってしまうから新しい事が始められず、堂々巡りの日々、悶悶とした日々を重ねてしまうのです。
私たちには、苦しみ、悲しみ、勢い、又どうにもならない閉塞感、楽しみ、安らぎなど、いろいろな時がめぐってきます。一口に苦しみといっても、金銭問題で苦しい、人間関係で苦しい、病気で苦しい、望みがかなわず苦しいなど、さまざまな苦しみがあります。
それらは良い結果を望んで生じる苦しみです。いわゆる自分の心で作り出した苦しみとも言えます。ではどのような「心、思いで暮らせばよいのか」ということになります。
金港辯財天様はご存知のように「水神」様です。陰と陽でいえば、陰です。「陽、窮まれば陰と為す。陰、窮まれば陽と為す」のが道理。花は満開になって散る、成功して失敗、満月になれば欠けるが如きがこの世の習いです。
いわゆるこの世は陰と陽の繰り返しで成り立っているという事を確かにすることです。そうして「金港辯財天様」の如く日々を暮らすことが、常に「豊かな暮らしとできる」こととなるのです。何かが欲しいと感じたとき、不遇を嘆くのではなく、夢を持てたと感謝する心に幸運の女神がやってくるのです。それが正しい「陰の心」です。
どういうことかと言いますと「お手伝いの人生を生きろ」というのです。水は「他を生かすため、育むために存在しています」。ここを「見習え」と教えるのです。
「水は万人・万物に必要な存在」。そして決して「表立たない、陽とならない、陰の存在であるのです」。ですからその「命は永遠でもある」のです。決して窮まらず、貧乏にならない。
なぜなら多くの人が逆に「水を大切にする、あなたを大切にしてくれる」こととなるからです。
信仰は何も荒唐無稽なもを信じるものではなく、「禍転じて福と為す」ための智慧が満載しているから信じる、信じられるのです。ですから「智慧の辯財天」などとも称されている。何も無い、陰の時に、素直な気持ちで夢を持ち、夢を持てる心に感謝できるあなたが、思いもよらない大きなご利益を得ることとなるのです。
陰の時、何も無いことを恨み、拗ねているような人にはご利益はありません、なぜなら、そのような思いは「陰のまま陽、未知の世界への正し思いではなく、陰のままで完成された陽だからです(自分で自分を決めつけている)。故に貧の時代(陰の時代)が続くのです」。この道理を知り、陰へ感謝すべきなのです。
時の流れに「中(ちゆう)する・中(あた)る・中和する、運命を良い方向へ打開するための教えが辯財天様の経典の中に示されている」のです。来月も第1日曜は心華寺でご一緒に祈りましょう。
明晩は「にんげん学」大阪講座「老子を読む」、タオの道も人生の運命を打開する大いなる智慧が説かれています。会場でお待ちしております。勉強の前に「ぶら和尚」も、こちらへのご参加もお待ちしております。
6月の始めの週です、大地に足を付けて暑さに負けずに精進ください。素晴らしい一ヶ月でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
昨日おまいりとお手伝いに来てくれたN君とM君が誕生日でしたので、3時のお茶の時みんなでお祝いをしました。お二人の人生がさらに輝く未来でありますように。