譲れば楽しい一日

おはようございます。

一昨日の「にんげん学」京都講座の日は祇園祭、前祭宵々々山。会場への行き帰りは観光客でいっぱい、すごいですね、49年ぶりに前祭りと後祭りに別れて行われるそうです。何百年という長い間、町衆の力で守られて来たことに感動です。力を合わせる力を学びたいですね。
何事にも言えるのかも知れません、何かを守ろうとした場合、個々の思いが「守ろうという固い決意」と「少しの譲り合い」が継続の原動力でしょう。
菜根譚前集13条「狭い道では、一歩譲って人を先に通し、美味しい食べ物があれば、三分減らしてそれを分け与える。
この心構えが処世術の基本である。」
これは「一歩譲ることの大事」を説いています。どんなに大きな会社でも組織でも、結局はグループで活動しています。大きな広い道を歩んでいるわけではありません。部や課やグループでプロジェクトを進めます。このように見ていきますと、狭い道です。その道を守ろうとして選ばれた人たちはそれぞれに優秀な人材であるはずです。
人はそれぞれ考え方が違います。だから衝突が起こります。これは普通のことであり、双方が譲り合えば解決することです。そうではありますが、どうしても引き下がらない人はいるものです。そうした人は敵をどんどんつくり、評価を下げるだけでしょう。
それとは逆に、聡明な人ほど自分と他者の双方によい状態をつくるものです。これは、選ばれた人材は会社にプロジェクトに必要な頭脳、能力を持っているからだと考えられるからです。そして争うことに使うエネルギーを、企画を達成するエネルギーに使う方が良いことを知っているからです。
このような二者は会社の通路(話し合いの場)で出会ったとき、どのような態度を取るでしょうか、前者は道を譲ろうとしません、聡明な後者は黙って静かに脇に避けて道を譲ります。このような下らないことで争って傷つけ合うことは愚の骨頂です。しかしこのように一歩譲りますと相手にその心は伝わるものです。
人生、道を譲る気持ちがあれば、相手も素直に応じてくれるようになります。しかし、どうしても譲らぬ人は相手も頑固になり、必死の反撃を仕掛けられ傷を負うことになります。そうならないために、道を譲り、相手が通りやすいように配慮することです。このような行為は必ず第三者が見ているものであり、見ている人はやはり譲った人を優秀な人間であることに疑いを持ちません。
だからこそ、本当に進むことが出来る人は、「進む」よりも「退く」を知ることが重要であるのです。「争う」よりも「譲る」の大切さを深く考えるべきでしょう。良好な人間関係を築く基本が、退く、譲るにあるのではないかと、不争の徳を教える「老子」を皆さんとご一緒に読んだ後、宵々々山の提灯の明かりを見ながらほろ酔い加減の頭で、何百年と町衆が力を合わせたことに思いをはせ眺めていました。
今日から一泊二日で「リーダーシップ研修」があります。入山の皆さんお暑い中ご苦労様です気をつけてお出かけ下さい。今日も一歩譲り楽しく過ごしましょう。一歩譲れば楽しい日となります。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
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鉾は動く芸術と言われています、納得です。明日巡幸されます。コンチキチンの音が爽やかでした。