逆から

おはようごいざいます。

「にんげん学」小倉講座ご出席の皆さんありがとうございます。週末でお休み、そしてお暑い中ゆっくりしたいと願うのが人情、そんな中ご出席いただき感謝いたします。忙中閑あり、自分で自分の時間を確かに出来ることはとても大切なことです。
時間管理ができてこそ振り回されず、確かに自己管理が出来、学ぶことも確かに出来ると私は考えています。暑さ本番、お大事にお過ごしください。来月又お目にかかれますことを楽しみにしています。
いやはや昨日学びました「物事を逆から見る」老子の話、ドキッとしました。世間通念として「良くない」とされることでも、まったく逆の視点で見ると、「むしろ、すばらしいことではないか」ということの話、これも老子特有の表現です。
常識も持ち合わせておらず、同して和せずの私には、合わせることもあたふた、逆の視点から見ての行動など、まったく思いもつきません。凡人はあっちにふらふら、こっちにあたふた、こう生きるぞ〜などというポリシーも持ち合わせていない。行き当たりばったり。
逆も又真なりだと教えたのが老子第23章「曲(きよく)なれば則ち全く、枉(おう)なれば則ち直し。」、この語は老子の言葉と言うより、古来から中国に伝えられた言葉のようです。
意は、前段は「幹が曲がりくねっているような木は、材木として使い道がない。だから、伐採されずに長生きし、年輪を重ねていく」。人間社会で言えば、「へりくだって他と争わない人は、長生きできる」ということです。
ふつうは、木も人間もまっすぐなほうがいいように思います?。まっすぐな木はすばらしい材木になりますし、すばらしく仕事の出来る人は組織にも重用されることになります。でも、「愉快に生きる」という意味では、利用され酷使されるだけなのは、おもしろくないでしょう?と老子は言うのです。評価され褒められると我欲を増し自惚れ、だんだん背伸びをして無理をしてしまうのでは?と警告。考えてみる価値はあります。
後段は「枉(おう)」、つまり「尺取り虫」を例にあげています。「尺取り虫はくねくねと身を曲げたり伸ばしたりしながら進んでいるようですが、その軌跡をみるとまっすぐだというのです。」。そこから、あちらにぶつかり、こちらにぶつかって生きたとしても、意のままにならないのが人生、実際に正当な人生を歩んでいる場合だってあるんだから、大丈夫、だいじょうぶと教えるのです。
要するに分を知り、欲を出さずに歩めば、あっちにぶつかっても、こっちにぶつかっても、人生まっとうできるのだぞと。不平不満にするのは「何が正しいのかの目が曇っているからだ、そしてただ欲に流される」からだと教えるのです。
続けて「窪(くぼ)めば則ち盈(み)ち、弊(へい)なれば則ち新なり。少なれば則ち得、多なれば則ち惑(まど)う。」。意は「みんな窪地をいやがるけれど、そこにはいろいろな物がたまるだろう。古いものは良くないと思われがちだが、古木となっても新しい芽がでてくるじゃないか。経験を積めばこそ新しい発想も出来る。少ないからこそ確実に得られる場合もある、逆に多いばかりに迷ってしまうこともある。多ければいいってものじゃないんだよ。」。
人間どんな境遇に在っても逆からみればいいところ素晴らしいところもあることを忘れてはいけないと老子は説きます。このような考え方を「抱一(ほういつ)」といって、「みんながお手本にしなければならないこと」としています。このように考えますと、どんな状況にあっても、「捨てたもんではないな」と思えてきます、老子の説得力です。
とはいっても、このような心境になるにはやはり修練が大事なことは言うまでもないでしょう。これからも「心学をご一緒ください」。人生は「わかった、又わからなくなった」の繰り返しです。だからこそ「学びを離れてはいけない」。
老子はこのように考えていたのかもしれません「自分をアピールすると、その行動や言葉がジャマをして、かえって本当のすばらしさがわからないのでは?。何も言わない、出しゃばらないからこそ、周囲は正当に評価するのでは?と。」。
また「名門の学校を出たとか、こんなに業績をあげている、優れた能力を持っているといったことを自慢する人は誰も尊敬しないよ、上にも立てないぞ。対抗しようという人がたくさん現れ、争いの渦に巻き込まれるのが落ちだ、自慢なんかしない方がいい、人は勝手に持ち上げてくれるぞ」。と。自分の良さなんぞ吹聴しないからこそ、個性として尊重してもらえるのでは?と。
逆に又「すねるな」「それこそ醜いぞ」「不平不満を言うな」とも。「欲を出さず黙々と天命を全うすれば、上からいろいろな物が舞い込んできて、新たな生きがいも、無いからこそ喜びを多くする、こんな結構なことがあるものでは無いと」、逆も又真なり?。良い休日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
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「お多幸」さんの懇親会のお料理です。マスタ−今月もありがとうございます。







Oさんお誕生日おめでとうございます。これからもお元気で勉強をお続けください。


お昼に飯塚市で有名な「うちのたまご」で作った「親子丼」をいただきました。味は、美味しかったです。ごちそうさまでした。