自慢

おはようごいざいます。

先日創業二百年ほどの老舗の飲食店に行き大変含蓄のある言葉を店の主人に聞きました。年齢的に私の師匠くらいと見たのですが、「客商売で一番大切なことは何だと思われますか?」という質問をいただき、正直わかりませんねと応えました。素直に教えていただけませんか?と。そうしますと「客筋ですね」という答え。客筋が悪ければいけません、と。そのためにも「人間を磨くことですかね」とも。それと「味の自慢をしてはいけない」という話しも、なかなかのものでした。
皆さん、何でだかおわかりになりますか?答えは「味は十人十色」だから、「味は好みだから」「美味しいまずいはお客さん持ちだから」という凄い答えが返ってきました。それが料理人の、その店の「矜持」でもあるのでしょう。うなってしまいました。
お客さん良かったですね、主人は滅多にお客さんの前では最近料理はしないんですよ、挨拶くらいですよと、交代で入ってきた板前さんの話。「亀の甲より年の功」とは良く言ったものです。
器や道具の自慢はしてもいいが、味の自慢はいけない、普通の料理人では言えませんねきっと。味は素材ばかりでは無いということが改めて知りました、会話、店の人の持っている気概、雰囲気。お寺も人間も同じです。
私が知らない世の中の名人、達人は世間様には沢山います、謙虚に姿勢を低く大いに学ばねばいけません。それとてもやはり人によって出会いがありますので、日々の出会いや生活に対して何を考え発言、行動しているかが大切であることを改めて知らされた楽しいひとときでした。
二百年店を保つことははやる流行らないを超えた精神が流れていなければとても継続されてはきません、また機会があれば訪ねたいお店です、味では無い何かに引きつけられました。
明日は「にんげん学」一宮講座「論語を読む」。明後日は東京講座こちらも「論語を読む」です。心学を学び心爽やかにしましょう。会場でお待ちしております。今日も沢山学びましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。