道をそれない

おはようございます。

先日、先日と言いましても三日しか経っていませんが、師と電話でお話をしました。あぁやはり、師の言葉を信じ歩んで来てよかったとしみじみと思っています。
師に「仕える」ということを教えていただいたからです。仕えるということは「慈悲の行動だ」とも教えられました。そしてこうも教えられました。「そこに何も求めるな」、要するに「褒められることを求めるな、認められることを求めるな」ということです。「生き様とせよ」であるなら「真っ直ぐに平安に歩めるぞ」と教えていただいたのです。ですから曲がりなりにも今まで歩んで来られたのだと、思い起こし、こんなことがあったなぁ〜と思い出しております。
論語、里仁(りじん)第4,4条「子曰く、苟(いやし)くも仁に志せば、悪しきこと無し。」。私はこの短い条が好きです。先日から「欲」のことを書いています。そしてあたかも今日は「終戦記念日」、この条の教えは争いの気持ちを起こさない大切な在り方であり、争いは不毛の世界です。
私は「生きることができれば良い」と考えています。それは何をやればいいのかわからない私が「ポストにベスト」という言葉に出会い、ただそれだけで歩んで来たお陰で「いろいろなポストが与えられ楽しく過ごせているから」です。ポストにベスト、一隅を照らすという言葉に出会ったとき何故かわかりませんが涙がこぼれたことを思い出します。
勉強の点数が低かった私は常に否定されていたからかも知れません、被害者意識があったからかも知れません、ポストにベストを尽くすことが「お役に立つことなのだ」、ぇそんなことで、と感動したのです。
上の意「孔子言う、いやしくも仁にさえ志しておれば、悪の芽生えの生ずるうれいはない。」というのです。
これは、人間のたどる道は、仁道(人を思いやる道)か仁道でないか(我欲の道)、二つの中の一つだということです。東に向かえば西に行くことなく、西に向かえば、東に行くことは出来ない。そこで志を仁に向けて行けば、決して不仁の方向である悪に至ることはない、というのです。
イキイキと楽しく歩んでいる人の多くは、いつも仁、思いやりの道を歩んでいます。ところが我欲の道を歩んでいる人は、何で、何故、どうしてと愚痴と不満、周囲に気毒を振りまき、心が不安定で、少しも楽しく暮らしていないのです。
思いやりの道、仁道を歩んでも、何か得られると我欲にしてしまえばそれはいけません。それは仁道を歩んでいることにはなりません。ひたすら「ポストにベスト」がいいのです。心楽しく豊かに暮らせます。
そして人生にとっても大変楽しくなる向上心に火が着くのです。このことが更に真摯に仁道を歩む事に繫がるのです。ご先祖様にありがとうですね、今日も素晴らしい一日でありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
小さい花名前はわかりません、それとハイビスカス。


昨日の夕景。


※一緒に暮らし、未来を考えてみませんか?
NPOこころのはな」を昨年立ち上げました。どうしたらいいかわからない、どうしようかと私が中学2年生まで悩み苦しみ、比叡山で修行しどうにか今社会生活をしております。
そんなことから、いつか「どうしたらいいのかな〜」ということを、ただ自宅で茫然自失の状態ではなく、生活しながら考えられる空間を作りお役に立てればという思いで立ち上げました。
ここでの生活の基本は身体を動かすことです。庭を掃き、本を読み、畑を作り、好きな勉強をして、将来を模索する空間が「NPO時習館こころのはな」です。
場所は寺ですので読経、作務(掃除)をしながらの生活です。もちろん炊事洗濯は自分でやります。生きることをするのです。そんな中で「何をしたいのかを発見してもらいたい」のです。
生活は強制ではありませんが、ルールはあります。私は比叡山で11年「小僧生活」をしました。小僧生活というのは、いわゆる「下働き」です。雑用をするといっても良いでしょう。ですから誰でも出来るのです。誰でも出来ることですが、必要不可欠な仕事が雑用という用事です。
楽しい11年でした。肉体的にはしんどどさもありましたが、試験もなく成績も関係なく、掃除が下手だったら指摘し教えてくれます。何が素晴らしく楽しかったかと言いますと、いろんな人にお仕えしたことです。
掃除一つでもいろいろなやり方があることを知りました。何をしたら良いのかわからなかった私が「身体を通して考える喜びを知った」のです。そして「理屈でない喜びも知りました」。動けば身体が喜ぶのです。
喜びの一つが誰にでも出来る雑用をしているのに、いつしか「指名、名指し」をされるようになったのです。え、私が何故という感じでした。
名指しをしてくれる人は皆さん優しい人です。いろいろなことを教えてくれるのです。そこからいろいろ興味を持てるようになったのです。このような喜びを多くの人に感じて貰いたいと願って立ち上げました。
世の中のお父さん、お母さん、そして皆さん、何をしたらいいのかわからない皆さん「NPO時習館こころのはな」で生活してみませんか。そして「何をしたらよいのかを探してみませんか」。上にも書きましたがルールはあります。
朝確かに起きる、掃除する、ご飯を作る、洗濯も自分でする。いわゆる生活全般を自分でやるということです。自分で生きることをやるといってもいいでしょう。身体を動かせば「何かを感じます」。感じるために生活をしてみてください。
寺ですが、皆さんに信仰を強要する施設ではありません。心を癒し、再誕のきっかけと成っていただければと願っての施設です。
電話0774-45-5561。FAX0774-44-0187。です。mail=shiba@kokorono-hana.com。ご相談のお電話でも何でも結構です。お待ちしております。

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