内を修める

おはようございます。

今日は送り火、ご先祖様がお帰りになります、ご家族でしっかりと感謝し、仲良く暮らしますご安心下さいと約束し手を合わせ送って上げて下さい。そして帰省からお帰りになります皆さん気をつけてお帰り下さい。
災いは「内からわく」のです。外からやってくるのではありません。ですから「内を修めること」です。「修める」とは「学んで身につける」ことです。身につけるには「日々行うこと」でしか身につきません。
内(心)を確かにしてこそ、外からもたらされる縁に惑わされず、「縁を生かすことができる」のです。家庭内に幸福感、充実感がなければすぐに外の誘惑に惑わされ自らを災いの道に誘ってしまうのです。
内を修める第一は「親子の道を守る」ことです。子は「父母に対して五つのことをする。父母に仕え、家業の手伝いをし、家系を尊重し、遺産をまもり、父母の死後は懇ろに供養する」。これに対して親は「子に五つのことをする。悪をとどめ、善をすすめ、教育を施し、婚姻をさせ、よい時に家を相続させることである。」。
互いにこの五つを守れば、家庭は平和であり、波風が立たず、災いは外から入ってこないのです。(六方礼経より)
このことを日常に修めることです。いかがですか、これらの事柄は社会生活、お勤めの基本でもあります。家庭内で修めることの延長線上に社会があるのですから、当たり前ではないでしょうか。「物に本末有り、事に終始有り」です。
いくら知ることを得手として有名大学に合格し、地位を手に入れたとしても、仕えることを修めていなければ、一時の頂点に達したとき「馬脚を現す(隠していた本性や悪事が明らかになる。化けの皮が剥がれる)」のです。
内を守ることが人生の要道。ご先祖様に感謝しましょう。ご先祖様がいなければ、私たちの存在はあり得ないのです。感謝の一日を過ごしましょう。お昼から比叡山麓坂本にあります師匠の自坊をお訪ねしてご挨拶をしてまいります。いまから楽しい緊張をしています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。