人を責めない

おはようございます。

昨日は二ヶ月ぶりに師匠をお訪ねしました。師には何でも質問、相談できるのがいいですね、そして人を責めないことが又やる気を引き出してくれます。私に最も足りない部分です。大いに反省し帰ってきました。
昨日は季節のご挨拶と、平成20年に皆様方のご協力で建立致しました「鳥居型山門」に掲げます扁額の揮毫を師であります比叡山延暦寺長臈、善光寺大勧進・副貫首・滝口宥誠大僧正にお願い申しあげましたところ、快くお引き受けくださり「大道無門」の字を賜りました。ありがたいことに10月5日(日)師自らの手で「開眼法要」厳修の運びとなりました。
その打ち合わせとご指導をいただきにお伺いしました。皆様にも当日のご案内をさせていただきます。以後何百年も無い「開眼法要」。万障繰り合わせの上法要にご参列下さい。法要後は「善光寺弥陀の化身」と言われております。副貫首・大僧正より「極楽往生加持」がいただけます。このお加持は善光寺へ参拝しませんとお受けできません。この好機に是非ご臨席の上お受け下さい。
「心華寺を応援する有志一同」の皆様のお陰で多数の方々からご支援のご寄付を賜り、開眼にたどりつきました。今後ともよろしくご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
師のお話をお伺いし「自分を責めても、他人を責めない」ようにしなければいけないと感じながら帰路。強い雨が身を清めてくれているとの思いで走っていました。
論語、顔淵(がんえん)第12,21条「燓遅従(はんちしたが)いて舞雩(ぶう)の下(もと)に遊ぶ。曰く、敢(あ)えて徳を崇(たか)くし慝(あしき)を脩(おさ)め惑(まど)いを辨(わきま)えんことを問う。子曰く、善(よ)いかな問うこと。事を先にして得ることを後にするは、徳を崇くするに非(あら)ずや。其(そ)の悪を攻(せ)めて、人の悪を攻むる無きは、慝(あしき)を脩(おさ)むるに非ずや。一朝(いっちよう)の忿(いかり)に、其の身を忘れ、以(もっ)て其の親(しん)に及ぼすは、惑いに非ずや。」を思い出し、帰って読み返しました。
意「燓遅(はんち)が孔子のお供をして舞雩(ぶう)の下(もと)に遊んだ。その道すがら燓遅が、徳を崇(たか)くし、慝(あしき)を脩(おさ)め、惑(まど)いを弁(わきま)える方法をお教えいただきたい、と質問した。この質問を得て、打ちよろこんだ孔子は、それはよい質問であると、まずこれを褒(ほ)めた後、更に語をついで、すべて骨の折れる仕事があれば真っ先にひきうけて実行し、その結果受ける利益を考えるのは後廻しにする、これが徳を高尚にして行く方法でなかろうか、又自分の欠点は容赦なくとがめ責めるが、他人の欠点に対しては寛大にして責めることをしない、これが心の悪を修めて行く方法ではなかろうか。次にただ一時の腹立ちのために、我が身を忘れて己が生涯を無にし、しかも累(るい)を己が肉親に及ぼすことありとすれば、これはまどいではなかろうか。と教えた。」。
「徳を高めて、心の内に潜む悪を正せば、迷うことがなくなりますか」と問えることがスゴイですね、「いい質問だね」と孔子は言うはずです。「まずやるべきことをやる。それによってどんな報酬があるかを考えることは後回しにする。それが徳を高めることだ。でも、それだけでは十分ではない。自分自身に内なる悪が潜んでいないかを自省し、かつ他人の悪を攻めないことが大切だ」。
さらに孔子は一歩踏み込んで教えるのが又すごい、私の最大の欠点である「自分に甘く、他人に厳しい」、いやですねこれは、まったくいただけません。
「慝(あしき)」は自分の心の内に潜む悪をいかに修めるべきかを述べています。私は「自分のことは棚上げして、他人の欠点を攻め立てることをしてしまいます」。これはとても善くないことに気づかされました、どうしてかと言いますと、「人のことをとやかく言うのは(よけいな)おせっかいだ、というのがひとつ。もうひとつは、他人の悪を追求することによって、自分の身に悪を呼び寄せてしまうことです。」。その悪に刺激されて、自分の内に潜んでいた悪が目を覚ましてしまうのです。それでどうなるかが、次の文章です。
「一朝(いっちよう)の忿(いかり)に、其の身を忘れ、以(もっ)て其の親(しん)に及ぼすは、惑いに非ずや」です。「人の悪を攻める気持ちがあると、いっときの怒りに我を忘れて、乱暴をはたらかないとも限らない。結果的に周囲に迷惑をかけることになる。それでは徳を修めたことにならない」。
「がつんときました」。善なる自分を見失い、怒りにまかせて他人を攻撃する。それで暴力沙汰でも起こして、警察に捕まるようなことにでもなれば、親族や友人、知人の多くを悲しませることになります。
周囲に迷惑をかけることをするなど、徳を修めた人間とは言えません。だから、自分の悪いところをきちんと反省して徳を高めることは大切だけれども、人の悪いところは攻めてはいけない。そう孔子は説いているのです。誠に耳にも心にも痛い。師匠はいろいろな自分を気づかせて下さいます。
今日でお盆休みも終わります。明日からのお仕事にそなえゆっくり過ごされ良い日曜日にしましょう。お盆中お仕事の方は明日からお休みという方もおられるかもしれませんね、明日を楽しみにお仕事下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。