辛抱

おはようごいざいます。

日没が早くなり、夜明けが遅くなり、キンモクセイの香りが心地よく季節の移ろいを感じずにおられません。体感はいいものですし、体感を磨くこと、肌で感じることも大事だなと改めて思います。
寒くなったら着る物を厚く、涼しくなれば薄くというように、いわゆるやせ我慢や、強がりは自分で自分を偽ることであって、何事にもよろしくありません。
やせ我慢や強がりは、真に強い人はしません。強い人というよりも「志を確かにしている」といった方が良いかもしれません。
韓信(かんしん)の股(また)くぐり」という故事があります。「韓信の股くぐりとは、将来に大志を抱く者は、屈辱(くつじよく)にもよく耐える」というたとえにもなっています。
韓信」とは、漢の天下統一に功績のあった名将です。「背水の陣」を立てたことでもでも有名です。韓信が若い頃、町のごろつきに喧嘩を売られたが、韓信は大志を抱く身であったからごろつきと争うことを避けた。言われるまま彼の股の下をくぐらされるという屈辱をあえて受けたが、その後韓信は大成し、天下統一のために活躍したという故事から。将来に大望のある者は、目の前の小さな侮(あなど)りを忍ぶべきという戒めです。
「感心なことだ」の意味で相手を褒める際、「韓信」と「感心」をかけて「感心の股くぐり」と洒落(しやれ)て使うこともあります。
今まさに実りの秋、収穫の季節。何事においても結果は必ず出ます。一昨日も書いていますが、時は戻りませんから、結果から見た確かな反省は大事です。振り返ってみて辛抱が足りなかったのではないかと思われることも後の糧とすることは必要です。反省と後悔は似て非なるものです。後悔しないためにも反省はすべきです。
辛抱の大事を教える格言はいろいろあります。「堪忍辛抱は立身の力綱」「堪忍の足らぬ人は心の掃除の足らぬ人」「堪忍の忍の字が百貫する」「堪忍は一生の宝」「堪忍は万宝にかえ難し」「堪忍は無事長久の基」「ならぬ堪忍するが堪忍」「なる堪忍は誰もする」「忍の一字は衆妙の門」「忍は一字千金の法則」等々です。
今夜は「にんげん学」一宮講座、明晩は東京講座共に「論語を読む」です。論語も辛抱と夢の実現の心の在り方を示してくれています。各会場にてお待ちしております。東京講座は会場が今月だけ銀座に変更になっております。会場変更の場所を「にんげん学」講座案内のHPをご覧ください。素晴らしい一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災並びに各地の豪雨災害の復興を祈り応援します。
鳥居門の変額が開眼を待つだけとなりました。5日(日)午前10時より開眼法要です。ご一族のご繁栄のためにもおまいりください。