大道無門

おはようごいざいます。

昨日は東京を発ち一宮へ、「にんげん学」一宮講座の会場を提供くださる一宮マツダさんへお預かりいただいている車を取りに立ち寄り一路比叡山麓にあります師の里坊へお伺いし今日の「鳥居門扁額開眼法要」のお願いと最終の打ち合わせをさせていただき帰ってきました。
師は「生みの親より育ての親」という言葉があります如く、私の人生に対する在り方を明快に示してくださいました大恩人であります。11年、起居を共にいただき導いていただいたのです。
甘えて感情的になったときも数え切れずにあります。しかし見棄てることなく育てていただきました。法要が近づくにつれ師の夢をたびたび見ます。それも叱られている場面ばかりです。叱られるたびに目覚めることができ、新たな学び課題をいただきました。師はきっと私の思慮の足りなさ、工夫の無さを知ってのことだったのだとようやく理解できています。
「人を見て法を説け」という言葉があります。まさにまさに、そのようにお導き下された、時が経ち、時間が過ぎ去るほどに、師の高さ偉大さが理解できてきたようです。
「理解できない」という批判、非難の言葉を発し去って行った弟子もありました。それは修行のために弟子入りをしたのではなかったのではと今では思えます。自分の頭の中で理解できることを「諒としていた」のでは無かったのかと思われます。
僧という立場は「理解できずに悩んだり、理屈で割り切れない皆さんのご相談を受け一緒に歩く」のが使命と考えます。
ある程度のことを受け止めてこそ「人様と共に歩める」のです。師は私のことを理解して受け入れてくれたのではなく、私が師の元で修行したいというわがまま勝手な心を認めて受け入れてくれたのだと私は受け止めております。
「鳥居形門」を皆様のお力で建立させていただきました。その後師に鳥居門に掲げます「扁額の揮毫」をお願いしましたところ、私を育てて下された言葉そのままの字を揮毫くださいました。
「大道無門」です。大道に門無し、あらゆる人を育み、あらゆる人を救い導く、大いなる気づきを与えるのが慈悲の世界だという、ありがたいお言葉です。
今日は未来永劫慈悲の恩恵に浴することが叶います「開眼法要の縁日」です。この佳き日の縁を逃しませんようお待ちいたしております。素晴らしい縁がもたらされる日でありますようお祈りいたします。
鳥居形門建立、扁額掲揚のため全国からご寄付をお寄せいただき、あいにくご参列できなかった皆様午前10時執行です。同時刻に手をお合わせくださいますよう。
大型台風が接近しております。何事もなく過ぎてくれればと法要時にお祈りさせていただき「雨降って地固まる」となりますことを念じます。良い一日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災並びに各地の豪雨災害の復興を祈り応援します。
自然は美しいですね、人の手で作られたことが又感動です。師匠の自坊から帰るときの風景、精進しろよ、と師匠から諭されているような思いでした。

昨夕は今日の開眼を寿いでくださるような西の空でした。