柔らかな耳

おはようございます。

昨日定期検診に行ってきました。私たちには自然治癒力というものが授かってはいますが、如何ともし難い「生老病死」、四苦の中の病苦があります。それを現代の医学の力でサポート、ケアーしていただけることに病院に足を運ぶ度に感謝せずにおられません。サポートしていただいているが故に安心して日常を暮らすことができています。
いつも皆さんにお勧めしています「心学」も同じです。私たちは心の土台が確かにしていませんと「不安でふらついてしまう」のです。心に何を思い暮らしていくかで豊かで安心して暮らせるか、いつも不安な生活を送らなければならないのかなのです。
心学を修めていますと、身体の病に罹ったとき病院に行きますように、心がふらついたとき、どうするかを迷い無く心学の中に求めることが出来ます。そして、ふらついたり、悩んだり、苦しんだりということが長く続かなくなるのです。いわゆる「心の拠り所となる」。
恥という字は「耳に心」と書きます。誰でも知っています。何故このように書くのでしょうか?、それは耳は「柔らかだからです」、言葉や音、耳にするものすべてに反応します。それほど柔らかなものです。
ですから耳障りの悪い言葉、褒め言葉、哀願、優しい言葉、善言、ためになる言葉等々を聞きますと、「心を確かにしていなければ、心がゆれる、ぐらつく、不安になる」のです。
古人は凄いですね、「耳+心」で「恥」と読んだ、読ませた。何故でしょう?。聞いた言葉で不安になる原因が、見栄、慢心、欲だからです。それを戒めた言葉が恥です。「恥を知ること」なのです。
何故かと言いますと、人は悪口や、煽(あお)られる、褒められる言葉を聞きますと、「できない」「やれない」という事を言えなくなるのです。結果として失敗を招き大恥を掻いてしまう、頼んだ相手にも恥を掻かせてしまうことになる、だから気をつけよと「耳に心」で「恥」と読ませたのです。
そして「心を確かにせよ」と戒めたのです。何が出来て何が出来ないのかを確かにしていれば心は「ぐらつかず」、悩むことも、恥を掻くことも少なくできるのです。
そこで、柔らかな耳で聞いた言葉を己に確かに問い、「できる、できない」を確かにすることが「心をぐらつかせなく」なるのです。要するに見栄を張らず、格好をつけずに、良いところを見せようなどという欲も湧かなくなるのです。
故に気性も素直で爽やかになり、真っ直ぐに自分の出来ることを淡々としながらも情熱を失わず爽やかに歩めるのです。
思考法、思考力、行動の原点を養う大本が「心学」です。豊かな私たちの感情を、ただ単に何も修練せずやる気だけで事が成るなどと安易に考えるようでは恥を知らない人間となるのです。
柔らかい耳で多く聞き、自分を高める糧としましょう。今日も素晴らしい言葉で素晴らしい気づきができることを楽しみに過ごしましょう。
ノーベル物理学賞が決まりました三人の学者の方は柔らかい耳を持ち、何度も何度もぐらつき、失敗を重ねながらも心を確かにされて一筋の道を歩まれ素晴らしい発明を為されたのでしょう。世界中の多くの人に勇気と希望を与えてくださいました。おめでとうございます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
一昨日「にんげん学」京都講座に向かう前、雲がキレイでしたので。



用事ででかけたら鷺がいました。川にいるのは親子かな?お米も好きそうです。




庭の甘柿が随分と色づきました、今年は裏年のようです。葉も一枚、キレイですね。