感激

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。一ヶ月の過ぎるのが早い、毎月お会いできればよろしいのですが、一回抜けますと二月顔を合わせませんので何かしらずいぶんお目にかかっていないように感じます。月一度です、各会場の皆さん万障繰り合わせて予定を確かにしてください。
元来私は不器用ですので一つの思いを大事にします。だからこそこれまで歩んで来られたと思ってもいます。
ずいぶん前この世界に入る前のことですが、ある本を読んでいて「感激を失った人間は衰退する」という文字を目にしました。その時までは何をやって良いのかもわからずに何か良いことないかなとウロウロしているような状態。この言葉を目にして「ドキッ」としたのです。
書を読んでも、人に出会っても感激していないことを思い知ったからです。だから何一つ身につかず継続できないのではないかと感じたのです。
私は幼少の頃から書を読んだり、テレビを見たりしていますと感激して涙を流すことがよくあります。この言葉を目にしたとき「あぁ感激とは涙すること」ではないかと思ったのです。
どんな場面で涙したのかといいますと、苦難を乗り越えた話や、苦労して手に入れた話、誰もやりたくなかった仕事を命令されて見事に成し遂げた話等々です。
苦難を乗り越えた話に感動して涙している私が、自分が苦難に遭遇したときそこから逃げるということを繰り返していたのです。おかしな事だと、初めて「感激を失った人間は衰退する」という言葉を目にして感じたのです。ああ、私は私を偽っていた、嘘をついていた、自分に正直ならなければと一つのことをコツコツとしようと思うに至ったのです。
孔子という人間は余り人を褒めたりけなしたりはしない人なのですが、一人の人をとても褒めたたえている人物があります。それは「子産(しさん)」という人物です。
子産が住んでいた鄭(てい)という国は小国で周囲の国々にいつも脅かされ、びくびくしながら国の経営をしていました。小国、鄭国が侵略されることなく政治を行ったということで、孔子も弱小国である魯国の民の一員として何か感じることが多くあったのでしょう。
論語、公冶長(こうやちょう)、第5、16条「子(し)、子産(しさん)を謂(い)えらく、君子の道四つ有り。其(そ)の己(おのれ)を行うや恭(きょう)。其の上(かみ)に事(つこ)うるや敬(けい)。其の民(たみ)を養うや恵(けい)。其の民を使(つこ)うや義(ぎ)。」と子産を褒め称えたのです。きっと孔子もこのように在りたいと願ったのでしょう。私もこのようで在りたいと願っています。
意は「孔子が鄭の大夫(たいふ)の子産を批評(ひひょう)した。子産は君子たるの道が四つも備(そな)わっている。すなわち、彼が自分の身を持(じ)する態度はうやうやしい、君につかえてはうやまいの心を尽くす。人民を養うには恵み深い。人民を使役(しえき)する場合には、道にかなった使い方をする。この四つの徳がある、というのである。」と余り人を褒めない孔子が評したのです。
子産は、鄭の大夫、公孫僑(こうそんきょう)の字(あざな)で、名臣(めいしん)を以て称せられました。又当時、法家(ほうか)を以ても目(もく)せられました。恭は、うやうやしいことですが、これは富貴を以ておごらず、才能を以て他にほこらぬ謙虚な気持ちです。敬は、その人に対して真心を捧(ささ)げることであり、従ってその人によって与えられた職務に謹むことであり。義は、道のよろしきにかなうことであります。道にかなった使い方というのは、用うべき者を用い、使うべき者を使うことで、これによって初めて民の信頼が得られると考えまたその通りを実行したというのです。
子産は小国の大臣として周囲の大国にあなどられてもいましたが、君子として毅然とした態度で道に叶った在り方で国民と接し、外交にも対したのです。昨日も書きましたが「敵という存在は自分の心の産物」です。また一番注意しなければいけないのが国民(社員)に対する態度です、私もいろいろな大小の会社にお伺いします。これはいかんなと感じる会社の社員さんは「自社の規模を馬鹿にしている社員さん」です。自社を己自ら貶めている、愚弄することです。このような会社にしたのは上に立つ者でしょう。
子産は最も身近な国民に対しての接し方を「君子として対した」のです。見習って余りありますし、子産のようでありたいと願っています。自社に誇りを持つ、それは自分に誇りを持つことにほかならないのです。
昨夜、一昨夜と皆さんとご一緒して感激を失ってはならないことを再びすることができました。また来月お会いできますことを楽しみしております。今日も感動の出会いがありますように。感激の一日としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。
「にんげん学」神戸講座の前「幸せ発信局」fm GIG by kobe stationのラジオ番組に出演させていただきました。



パーソナリティのビリーさんと勉強会でお手伝いいただいていますIさんと。

今朝お日様が昇る前です。


部屋からご来光を拝みました。