小から大

おはようごいざいます。

昨日は東京に講演で出てまいりました。「あんしん経営をサポートする会」の皆さん拙い講話を長時間お聞きいただきありがとうございます。私ごとき人間の話を沢山の方がお聞きくださる、ありがたいことです。縁とは不思議ですね、一度心華寺に研修においでいただいたお一人の方がお仲間の皆さんに聞いて欲しいということでお声を掛けていただきました。
たった一度の縁が大きくなるということが人生多いように思います。私は「一度の縁を大切にしています」。小さな一本のマッチの火も大火となるが如く、小さな縁と思うなかれです。
小から大となることは間違い無く、大は小となる可能性も大であり、いずれにしてもやはり小さな縁を大事にすべきです。これらは因果の道理であります。因果の道理とは簡単なことで、「蒔いた種ははえる。蒔かぬ種は生えぬ」ことです。
二宮尊徳翁の歌に「米蒔けば米の草はえ米の花 咲きつつ米の実る世の中」というものがあります。この歌を読み非常に感心しました。まったくこの通りです。縁を大事に人を大事にすれば「人の花が咲き 人が実る」のです。
そうはいったとしても種は地に蒔かなければ生じず、天気を受けなければ育たず、ですから種があっても天地の恵みがなければ育たないのが道理であります。
では私たち人道、人の道として考えたときはどうでしょう。人の道とすれば天地は人様です。人様に種(私)を受け入れられるか否かはわかりません。しかし「蒔かぬ種は生えぬ」のが道理、芽が出ること(事が成就すること)を「因縁が熟す」といいます。出なかったときは「因縁が熟していない」ということになります。これが道理です。
蒔いた種がすべて芽を出すとは限らず、花が咲いたといっても実るとは限りませんが、この世は「円環(えんかん)」、季節は必ず巡ります。それを信じて「大地(人様)を大切に」、縁を大切に、芽が出なくとも人様を怨まず、腐ることなく日々謹んで縁を大事にすべきなのです。
たった一人ですが人様という天地に私という小さな種を大切に蒔くようにこれまでやってきました。一つが無限大となることを信じているからです。小が大となるのが因果の道理です。昨日はその一つの証であった一日でした。皆さん小さな縁を大切にしましょう。今日も良いご縁がありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。