歓喜の布施

おはようございます。

お寺は誰のものでもないと私は考えてご本尊様にお給仕、お仕えしております。「皆様からお預かりしているのだぞ最誠」と師に懇々と諭されました。年を重ねれば重ねるほどまったくその通りだという思いが強まります。
比叡山延暦寺の本堂、根本中堂の作りを「天台様式」といいます。ご本尊様と拝みます信者さんの高さ、目線の位置が同じ高さなのです。ご本尊様と信者さんの間、中間が数段下がって作られています。その下がって作られている場所に私たち僧が座り祈ります。このような作りを「天台様式」といいます。
わかりやすく言いますと、信者さんとご本尊様を支えさせていただくという心を形にしたのです。僧という使命は世の中の人々を支えさせていただくことなのです。
上位に在って、上から目線で法を説くというのではなく、あくまでも支えさせていただくという心です。
師は「人様の大地となれ、拠り所としてくださるように在れ」と教えて下さいました。その気持ちで皆さんのお手伝いをさせていただくのが使命だと。
その気持ちで日々祈りを捧げます。そのような気持ちを少しはご理解いただいてのことでしょうか、心華寺、愛宕寺共にご奉仕、お手伝いくださる信者さんが多くあります。皆様の身施の行動に本当に感動、ありがたいことだと感謝しています。「私たちで守らなければという思いでご奉仕くださる」のがありがたいのです。
先日から22日に行われます「心華大祭・東日本大震災復興支援チャリティバザー」の品物の整理、仕分け、値付けを沢山の方にお手伝いいただいています。昨日は伊丹のYさんに「採燈大護摩法要」に欠かせない「檜葉(ひば)」を取る大変な作業のお手伝いをいただきました。
毎日修します、護摩法の最後に「布施歓喜(ふせかんき)」という法語をお唱えします。法語の意味は「日常の仕事を布施の気持ち、歓喜の心で行動すれば、出世、金運、生活の安泰等々の開運必定なり」と説かれています。
ご奉仕、お手伝いをいただく皆さんを拝見していますと、この教えは間違いがないなということがひしひしと実感するのです。ご奉仕の皆さんを拝見していますと「嬉々としてご奉仕くださり、心身が豊になっていき、果報を得ている、ご利益を得ている」からです。心に余裕がありませんとご奉仕は到底不可能であるからです。余裕以前に「信の確立」がなければできません。ですから一回限りではなく法要毎に率先してご奉仕くださいます。ありがとうございます。
ひたすらお仕え、お給仕せよという師の教えに忠実に従わせていただたお陰と日々実感しております。故に更に強く皆様の幸せのため「布施歓喜」の精神をお伝えしております。Yさん昨日はありがとうございます。護摩の大火炎が皆様の災いを燃やし尽くしてくださることでしょう。22日はどうぞ皆さんお揃いでおまいりください。今日も豊かな一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。
Yさん、ごくろうさまです。

檜葉を奉納くださいます、岸本さんと、ありがとうございます。

天地の気を受け育った檜木、宇宙の精が凝縮、ご利益があります。22日おまいりください。