配慮

おはようございます。

12月ですのでどうしても「今年もお世話になりました、お大事にどうぞよいお年をお迎えください」という挨拶を交わします。本当に良い年を迎え再会したいという思いです。これは毎日の出会いの中でも同じ思いです。
人生には大切なことが多くありますが、いつも書いていますように先ず「身近な世界」を大切にすることです。日々繰り返す身近な世界を大切にしませんと、何一つ身につかず、「イヤだイヤだの思いが募るだけの人格を作っていく」からです。
身近な世界を大切にできない人は、きっと思い違い、考え違いをしているのかもしれません。身近な世界を大切にできないのはなぜでしょうか?、足下の一歩から人生の歩みは始まることを確かにすべきです。その一歩を違えるようではいけません。
論語、衞霊公第15、11条「人にして遠き慮(おもんぱか)りなければ、必ず近き憂(うれ)いあり」。
意は「人として、遠くまで見通す配慮がないようでは、きっと身近な心配事が起こる。」。
「遠き慮り」という言葉は、「遠慮(えんりょ)」とは少しニュアンスが違います。慮は配慮の慮であり、思慮の慮、つまり、「思いをめぐらす」とか、「よくよく考える」という意味です。思いをじっくりめぐらしますと、見えてくるものがあります。
慮り、思いをめぐらすことができてきますと、何が見えてくるのでしょう。私たちは目標を立てて人生の一歩を踏み出します。その目標実現から逆算して物事を見る、とらえることが見えてきます。そこで何が必要か、何をしなければならないのかがわかり、準備ができることになるのです。
私たちは山の中で一人生きているわけではありません、同僚、仲間の中で日常の仕事や生活を送っています。目標を達成することの必要が先ず「人間関係に在る」ことがここで見えてきます。
故に身近な世界、人々に対処する方法、それをシミュレーションする必要があります。いつも書いていますが、目標や会社は選べても、その場にいる「人は選べない」のです。そこには先輩が多いのです。その人達とどのような人間関係を結ぶか否かで、人生が大きく左右されるのです。温かい関係を結べば協力的な関係になり事がうまく運びますし。敵対関係になれば争い事やもめ事が絶えません、これではいけませんから、避けるべきです。
人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。そのためにも「遠き慮り」を確かにしていませんと、「必ず近き憂いあり」となるのです。
明晩は「にんげん学」一宮講座、明後日は東京講座、共に「論語を読む」です。よい人間関係を結ぶ極意、考え方、行動の在り方が明快に論語の中に記されています。一宮、東京共に本年最終講座です。万障繰り合わせてご出席下さい。会場で楽しみにお待ちしております。今日も夢に向かって身近な人を大切に過ごしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。