偉ぶるな

おはようごいざいます。

「にんげん学」小倉最終講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。やはり最後は沢山の方にご参加いただき一年を終えることは明日への希望となります。正直に嬉しく思います。一年共に勉強していただきお礼申し上げます。お大事にお過ごしの上良い年をお迎えください。新しい年の初講座で元気にお会いしましょう。
第二十八章 其(そ)の雄(ゆう)を知りて、其の雌(し)を守る(素朴(そぼく)への回帰。賢くあっても、凡愚であれ)、老子には毎回核心を突かれドキッとします。何でこんな当たり前のことに気づけないのだろうというショック。
それも「剛強でありながら柔弱、というふうに対立する二つの要素を合わせ持つようにすれば、物事はうまくいく。自分の力をより向上させることもできる。何につけ、常に逆を考えて、偏りをなくすことが重要なのだ」という教え。
皆さん凄いと思いません、誰もが思っていながらそれを実践できない、何故でしょうか、強さを願い、偏る。弱さに卑下し一歩が出ない。どうしても相手を認めることができない、認められないから向上することもできないと老子は諭し示し教えています。
強いと弱い、硬いと柔らかい、清いと汚い、喧噪と静寂、高いと低い、長所と短所、同じ事のようだが良い面と悪い面、雄弁と寡黙、妬む妬まない、明るいと暗い、といった具合に、常に逆があります。だから一方だけを見るのではなく、常に逆にあるものを認識する。そのうえで、「自分を守るべきもを守っていくことが、自分を向上させることにつながる」と老子は教えているのです。
言葉を換えれば、いろんな視点から物事を見ることができるようにしなさいと言っています。すべてのものには「二面性がある」ということです。しかしいろんな視点から物事を見ることはなかなか難しいのが現実です。
「逞(たくま)しく屈強でありながら謙虚で柔和にしていれば、水が谷に集まってくるように周りの人からの信望が集まる」、このようにあれと老子は教えます。もしあなたが才能を持っていると自覚しているのならば、謙虚であれというのです、能力が無いからこそ無意識という意識が見栄を張らせ、偉ぶり、自ら好感度を貶めていることを知れとも、人様の意見や、言葉、世の中の動向にすべてのヒントがあるんだぞ、そこから素晴らしい発想となるアイデアがわいてくることを知れと、教えます。偉ぶることをやめましょう。せっかくの才能が失われます。
俯瞰的(ふかんてき)にみることは難しいことです、そこで「心学の重要性がここにある」のです。賢者は「歴史から学ぶ」といいます。そのようなことを意識して年末の休日を過ごし新年を迎えてみてはいかがでしょうか。
今夜は「にんげん学」神戸最終講座「論語を読む」、神戸地区の皆さん是非ご一緒ください、そして良い年末にしましょう。
心華寺では「M&Uスクール」が今日、明日と一泊二日で本年最後のスクールが開校されます。年末の慌ただしい中でのご出席ご苦労様です。明日お目にかかれるかと思います。気をつけて入山ください。
また、高校三年生の男子二名が今日から冬休みを利用してプチ修行に入山します、私は留守ですが精進ください。今日も素晴らしい一日となりますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。
「お多幸」さん一年美味しいお料理ありがとうございます。一年の締めくくりに「ふく三昧」ごちそうさまでした。来年もよろしくお願いいたします。良い年をお迎えください。
昨夕小倉駅前から見た夕景。

おいしさを一段と引き出します「お多幸」さんのマスターの書かれたメニューです。

ふく刺し、てっちり、アンコウの揚げ物、最後には「ふく雑炊」。行あがりのお腹にはたまらないごちそうでした。一年美味しいお料理感謝いたします。




最後までマスターは心配りをくださいました、私の好きな「アイスクリーム」のデザートです。