秩序と調和

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸、本年の最終講座ご出席の皆さんありがとうございます。昨日も書きましたが最終講座にご出席いただいたことはとても嬉しいことです。終わりよければすべてよしというが如く、一年の最後にお会いできたことは皆さんに勇気と希望をいただくことです。人情とは嬉しいものです。情を感じればこそ「この人のために」という熱い思いがわいてきます。
甘えるのはよくありませんが、情の厚い人間になりたいとこのようなときに感じます。一年ありがとうございます。お大事にお過ごしの上良い年をお迎えください。来る年もご一緒に学びましょう。
昨夜から神戸講座は論語、八佾(はちいつ)第3に入りました。八佾は「礼楽(れいがく)」を多く説いています。今日の時代にとても大切なことを教えています。何事にも「順序次第、法則」があります。礼楽とはまさしくこの人間生活の法則を説いています。要は先人のお陰、という思いを大切にすることでです。
「礼楽」とは「礼は社会の秩序を保ち,楽は人心を感化する作用のあるもの」です。どういうことかと申しますと、昨日書きましたが上下、高低、上手下手、陰陽、必ずこの世は二面性があります。これを「一対」といいます。この二面がなければ双方共に存在しません。そこで孔子は「秩序」を大切にせよ、と教えたのです。
この世は年下の人でも優秀な人は沢山おります、その逆もしかり。この世に秩序がなく、無秩序となったらどうでしょうか、従いたくない、でも従わせたいという我欲ばかりの世の中になったら、争いが絶えなくなるのです。こんな世の中であってよいと思われますか皆さんは、じっくりと胸に手を合わせて静かに考えて見てください。ではどうすれば良いのでしょう。だから「礼を大切にすることだ」と孔子は教えたのです。
切磋琢磨はよろしいですが、争いを引き起こしてしまうような礼儀の悪さではよろしくありません。
礼とは「名分」のことです。これは「身分・立場などに応じて守らなければならない本分。立場・身分に応じて守らなければならない道義上の分限」をいいます。今日の世の乱れはこの「名分を確かにしていない、教えていない」ゆえの乱れです。
楽とは「音楽の楽」でありますが「音楽の素晴らしさは調和、協調性」にあります。一人で音を為すことはもちろん素晴らしいことですが、人はこの世では一人では何もなすことは叶いません。「人様との調和、強調があってこそ物事がなるのです。そこで奏でる素晴らしい音、会話や行動は人を感化せずにはおかないのです。協調性のない人には誰も近づかないのです」。
音楽は余り好きではないという方はあったとしても、人との協調を否定する人は誰もいないはずです。その協調も徒に協調するのではなく、社会のため人心を安定させるために協調調和するのです。
要するに父は父、母は母、子どもは子ども、先輩は先輩、後輩は後輩といての名分を弁えて行動しなさいというということです。何も難しいことではありません。難しくするのはわがまま勝手であるということを知りましょう。
年末に礼楽を意識して行動すれば心豊かに過ごすことができます。お元気で良い年をお迎えください。新幹線の各駅で家族連れの温かい雰囲気に触れほほえましさを覚え見ていました。家族の笑顔はいいですね。今日は礼楽を意識して過ごしてみましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
 私たちは東日本大震災の復興、豪雨災害の復興を祈り応援します。
北野坂のイルミネーションです。



講座で皆さんに出していますお茶とお菓子です。