急がば

おはようございます。

新年一月も後半に入りました。じっくりと自信を持って今週も歩みを進めてまいりましょう、何事も「急がば回れ」です。じっくりと進めてこそ加速が尽きます。最初からスピードを上げますと往々にしてダウンしてしまいますので用心下さい。
急がば回れを「孫子の兵法」では「迂直(うちよく)の計」といっています。どうしようかなと、良い方法が思いつかなかったり、なかなか問題解決が思いつかなかったり、正面切って戦えない相手には、遠回りして相手を油断させ、一気に責め立てるという戦法のことです。
すぐには効果が出ないものの、結果としては実は最も有効なやり方だと孫子は教えるのです。つまり「急がば回れ」です。
人生は戦いではありませんが、大きな夢を持つということは、偉大な人や、有名企業などを見て夢とするのが私たちです。偉大な人や、大企業を見て思うのは、「あれが足りない」「これも足りない」「ナイナイづくし」、どうすればいいのだろうと、途方に暮れてしまいがちとなります。
しかし、どんな偉大な人でも、大企業でも一気に大きくなったのではありません。地道に積み上げて大きくなったのです。
人生は「紆余曲折(うよきよくせつ)」しながら進むものです。「紆余」とは道や川が曲がりくねっていることで、「曲折」は文字通り折り曲がることです。これが転じて、物事が順調に運ばないこと、複雑な事情が込み入って解決に手間取る事の意味になりました。
「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉もあります。いかなる人であったとしても、人生は一直線に最短に進むものではなく、一人ひとりそれぞれ違った人生を、寄り道したり、蛇行したり、回り道をしたりしながら、遠回りをしながら歩んで行くものです。
そのように歩むことで、天は私たちに「力を蓄えさせている」のです。心学を学んでいますと。このように、どのような状況下にあっても常にプラス思考となるのです。
史記に「禍(わざわい)によりて福となす。成敗の転ずること、譬えれば糾(あざな)える縄の如し」とあります。現代の人は縄などは見たことはないかも知れませんが、古代や私たちの子供時代は今のスマホくらい毎日必要な物でした。
災いと福とは表裏一体です。まるでより合わせた縄のように代わるがわるやってくるもので、不幸だと思ったことが幸福の始まりであったり、幸福だと思っていたことが不幸の始まりであったり、成功も失敗も縄のように表裏をなして、目まぐるしく変化するという例えです。つまり一喜一憂するなという戒め、諫(いさ)めです。
私たちは主体性を持って学んでいますが、実践の中から学ぶことが最も力となります。後半は前半から得た教訓からしっかり学び、「因循姑息にケリをつけて勇敢に進みましょう」。新しい週が素晴らしい一週間となりますことをお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
不登校・ひきこもり自立支援・一時避難のオアシス「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」はいつでもお電話での相談を受付ております。0774-45-5561までどうぞ、お待ちしております。メール相談も承っています。e-mail shiba@kokorono-hana.com。お母さんのダイヤルを回す、キーを叩く少しの勇気がお子様の希望の火を灯します。