孝行

おはようごいざいます。

「にんげん学」一宮講座ご出席の皆さんありがとうございます。開講時間を一時間早めましたがきちんとお集まりいただき感謝いたします。ありがたいですね、変更してもご一緒に学んでくださる、学友はありがたい。
昨日は久しぶりに新幹線で名古屋、東海道線に乗り換え尾張一宮まで電車を使って入りました。時には良いものだと違った景色を見て感じ乗って来ました。
私の両親はずいぶん前に亡くなりましたが、月命日、祥月命日にはやはり思い出し新たな涙があふれてきます。信者さんにご両親のお話を伺いますと何とはなしに、親が健在でいいな〜とうらやましい気持ちになると同時にほほえましさを感じます。
昨日の論語、子張(しちよう)第19,18条「曾子曰(そうしいわ)く、吾諸(われこれ)を夫子(ふうし)に聞けり。猛荘子(もうそうし)の孝は、其の他は能(よ)くす可(べ)し。其の、父の臣と父の政(まつりごと)とを改めざるは、是(こ)れ能くし難(がた)しと。」。
親不孝な私には心に堪える条です。意は「曾子先生は言いました、私は次のような話を孔子先生から伺ったことがあります。それは、猛荘子の行った孝行は、他の点では誰でもやることができるが、ただ彼が父の没後、父の使っていた家来と、父が執(と)り行ってきた家政上のしきたりとを、そのまま受け嗣(つ)いで改めない点だけは、何人もなし難いところであろう」。
いかがです皆さん、これは親子関係で一番難しい問題かもしれません、会社などをやっていますとなおさらのことではないでしょうか。
荘子という人は、魯国の大夫(大臣)です。その父の猛献子(もうけんし)は有名な賢者でしたから、もちろん、変えなければならない家来も、仕来りもなかったかもしれませんが、しかし人情としては、代が変われば、家付きの小うるさい部下や年上の人を嫌って新進の気の合う者を喜び、あるいは古い伝統慣習を厭(いと)って改新を喜ぶのではないでしょうか。
しかし猛荘子の場合は、篤実(とくじつ)なその性情から、かかる行為がなかったと、その点を孔子は賞賛しました。
親から社長職を譲り受け、今まで貢献してくれた社員を閑職に回し遠ざけ、新しいことをやって信用を失いせっかく親が築き上げてきたものをすべて失ってしまうという話がよくあります。
是々非々は大切です。しかし性情でその是々非々を確かにせず、守るべきも守らず、親子の情愛を誤って受け止めるようであってはなりません。今まで親が営々と築き上げてきたことを否定することは、土台骨格を壊すことになります。「親の意見と冷や酒は後で効く」などという俗諺もあります。後悔することのないようにしなければいけません。
人間の愚かな部分の一つが「一つの部分を好きになればすべてが好きになり、嫌いになればすべてが嫌いになる」という性情があることです。そこで情理を確かにする「心学が大切となる」のです。
昨日一宮講座学んだ18条を読み、師に教えられ導かれた恩の有り難さを改めて感じています。恒例行事の有ることに感謝、日々学び為さなければならないことがあることに感謝です。為すことの無いことほど不幸は無いのです。今夜は東京講座、東京地区の皆さん会場でお会いしましょう。今日も受け嗣いできたことに感謝する楽しい一日としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨夜は新年会と私の誕生会を共に行ってくださいました。一宮の皆さんこれからもご一緒に学んでください。ありがとうございます。

Tさんが箸袋で作ってくれた箸置きです、見事。


今日の富士山です。遮られていても凜として美しい、そう在りたい。




















不登校・ひきこもり自立支援・一時避難のオアシス「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」はいつでもお電話でのご相談を受付ております。0774-45-5561、お待ちしております。メール相談も承っています。e-mail shiba@kokorono-hana.com。ご両親のダイヤルを回す、キーを叩く少しの勇気がお子様の希望の火を灯します。HPもご覧になってください。
どのようなことでもお話しください、抱え込まずに相談する勇気がお子様の勇気となります。お待ちしております。