時空を越えて

おはようございます。

昨日、高知県土佐清水市の信者さんのIさんが親子お二人でおまいりにお出でくださいました。土佐清水は遠いです、ジョン万次郎がでたところと言えばお分かりになるかも知れません。何度かお邪魔しましたが、いつも「遠い」の一言、そんな遠いところからおまいりいただいた、感謝しかありません。
そんな遠いところの人との縁ができたことも不思議です、不思議ですが、じっくりと考えて見ますと、縁があって然るべきということがわかります。
水に小石を投じますと、水しぶきが上がります。その水しぶきは上に上がって石を投じたところより遠いところに落ちるのです。これと同じだと私は考えています。宇治の地で一石を投じたしぶきが遠い四国は高知の土佐清水に届いたのです。また土佐清水で投じた一石が各地へと飛んでいったのです。ですから、どのような縁でも疎かにできないと考えています。
今は亡きIさんのご両親が節分会にお父さんが77才の喜寿、お母さんが70才の古希で沢山の紅白のお餅をわざわざ土佐清水で作り、まいてくだされたことを思い出します。もう30年ほど信仰をいただいています。ご両親から受け継いだ信仰を守ってくださる、だからこそ安泰があります。先日も書いていますが、親孝行の最も素晴らしい親孝行です。親の教え、精神を受け継ぐことほど素晴らしい孝行はありません。
神仏は様々な姿を見せて下さいます。これが神仏だというのは偽りだともお経には書いてあります。現象がすべて神仏と教えます。
師、信者さん、出会う方々、老若男女、年齢を問わず、時には鬼神にも姿を変えて神仏は私に教えを示してくだされるのです。土佐清水のIさんは普段はお便りで願い事を書いてこられます。もちろんお返事は出します。しかし私が祈っている姿を目の当たりにするわけではありません。サボろう、怠ろうと思えばいくらでもできます。しかし目の当たりにしていないからこそ、そんな気持ちが不思議と露ほども湧いてこないのです。
心、祈りは時空を越えることを信じているからです。「天網恢々疎にして洩らさず」天の網の目に一つ一つ鏡が着いているとお経に説かれています。一個の鏡に私を映し出しますとすべての鏡に映し出され、隠しようがなくなるという教えです。
私はこの教えを信じています。だからこそ時空を越え祈りが通じるのです。土佐清水と宇治は長い隔たりがありますが、テレビの画像が受信機に映し出されるように、Iさんの心に私の姿が映し出され、私の心にIさんが映し出され隠しようがないのです。
Iさんに限らず私はいつもこのような思いを大事に祈りを捧げています。怠れば鬼が現れ、おまいりにこられる人が少なくなるという現実が如実に示されるのです。ご神仏はどのような姿でお示しに成られるかわかりません、だからこそ信じる思いが又強くなるのです。
今日も目の前の世界を大切にしましょう。良い一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
Iさん親子と。


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