場所を大切に

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。中学1年生の子どもが殺害されるという痛ましい事件がありました、心より哀悼の意を表します。このような事が二度と起きないようにするのが大人の責務です。
学校に行くことの根本は知識教育を支え土台となる「心」を先ず教えることです。誰しもが持っている「愛情・情愛」の在り方です。先日も書きましたが「共にの精神の涵養」です。
親は子を愛するのは自然なことですが、子が親を大切に敬い慕い、友達を慕い大切にするという愛情は育まなければ育たないのです。この事実をもう少し大人である私たちは意識しなければなりません。
教育の根本は「教えれば良い」という問題ではありません、「環境が大事」です。比叡山を修行の場とされた伝教大師最澄上人様は「心を育てるには場所が大事」として「依心依所(えしんえしよ)、心を大切に育てたいなら所を大事にせよ」と説きました。いわゆる環境、風潮、風紀です。心の在り方一つで知識、技術の生かし方が天地の差ほどの違いが出るのです。
菜っ葉を切る包丁で人殺しをするようになっては何をか況んやです。武という字は「戈を止める」と書きます。争いをするのが武ではなく、「争いが生じないように、起こさないという教え」が武という字です。このような字義を教えてこそ知識学が生きてくるのです。
今年の未年は「美しい我の年としましょう。義の年としましょう」と年頭に書きました。どうぞ皆さん大切な我が子がイキイキと人生を歩むために「心学・箴学」を共にしてください。そしてお互いの知識が大いに発揮される場、環境を調えようではありませんか、悲しい事件や事故をなくすためにも、「人としてどうあるべきかの学」をご一緒ください。
昨日学びました論語八佾(はちいつ)第3、7条に「子曰く、君子は争う所無(ところな)し。必ずや射(しゃ)か。揖譲(ゆうじょう)して升(のぼ)り下(くだ)り、而(しこ)うして飲(の)ましむ。其(そ)の争(あらそ)いや君子(くんし)なり。」
意は「孔子言う、君子は人と得失を争い、勝負を争うということがない。もしかりに争うことあれば、それは必ず射礼(しやれい)の場合であろうか。しかしその場合においても、極(きわ)めて礼儀正しい、互いに鄭重(ていちよう)に挨拶(あいさつ)を交(か)わして堂(どう)に上って弓を射(い)、射終(いお)えると、又鄭重(ていちよう)に挨拶を交わして堂を下りてくる。そしていよいよ勝敗の決した後に、又互いに挨拶を交わして酒を飲み合う。このように互いに礼譲(れいじよう)を失うことがないから、これも争いといえば争いであるが、その争いたる、まことに君子人の美しい争いというべきである。」
射(しや)は武術としての意味もあるが、礼射(れいしや)として当時の士君子(しくんし)の大切な修養とされていました。六芸(りくげい)(礼・楽・射・御(ぎよ)・書・数)の中にもいれられています。揖譲(ゆうじよう)とは、揖(ゆう)という手をこまねいて上下する挨拶の仕方であり、謙譲(けんじよう)の心を以て行うので、譲(じよう)の字を附(ふ)しています。
勝った負けたと心騒がせビクビクして学んでも意義在る楽しい人生など送れるはずがないのです。ラグビーに「ノーサイド」という言葉があるそうですが、孔子はこのノーサイドを言っているのです。
今月も一ヶ月無事終えようとしています。一ヶ月の反省と明日からの課題を確かにして今日、2月の最終の一日を有意義に過ごしましょう。今月のご愛読ありがとうございます。
明日3月1日(日)午前10時より心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」です。ご家族でどうぞおまいりください。共に祈り天地に感謝しお守りいただきましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
勉強会でのお茶と、Nさんがお花を添えてくれました。向こうの鏡にNさんと写真を撮っている私が映っています。


中華街に行ってきました。









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