人の心は

おはようごいざいます。

「人の心は移ろいやすく、世間の温情もあてにならないと知る」ことも大切ではないでしょうか。これは何も人の心は温かくなく信じるなということではありません。
当てにしてはいけない甘えてはいけないということです。心は「コロコロとするから心」だと古の人はダジャレのようなことも言っています。心は移ろいやすいからこそ新しい発見もあり、学ぶことができるのだと。
温情も当てにならないからこそ「こちらが情を厚く接する」。甘えてばかりいますと考えない人間となり、思考が停止する人間性を作り、欲だけが増す人間になることがよろしくないのです。
私は「移ろいやすいから淡々と生きる」「一つのことを大切にして生きる」ことと言い聞かせています。移ろいやすいからこそ「相変わらずのおつき合い、変わらないおつき合いをさせていただき、愛情を深く接したい」のです。
「人情は頼りにならず、人生も平坦な道は無い」のです。中国の故事に「邯鄲盧生(かんたんろせい)の夢」という話があります。「盧生という若者が邯鄲の都の宿屋で不思議な枕を借りて寝たところ、良い妻を得、諸侯となり、良い子に恵まれ、富み栄えた時は、人が慕い寄り集まってきて、落ちぶれたら、潮が引くように去って行ってしまったという一代の栄枯盛衰の夢を見たのです。目覚めてみるとそれは、宿屋の主人が粟を一炊きする、ごく短い時間のことであったという故事です。都会で立身の夢を見たが、夢を見て後、人生とはこのようなものかと悟り田舎に帰って小欲知足の暮らしをして、人様のために尽くし80才まで長生きしたという話です。」。
誰もが上昇志向を抱く世の中、それが悪いというのではありません、景気の良いときは仲が良く、悪くなったとたん、去ってしまうようでは、人情とはいいません。真の友というのは、不運に遭ったときにわかるものです。境遇の変化に関わりなく、接する態度は終始変わらない人間でありたいものです。祈り、学びはそのために在るものだと思っています。
人の情を当てにせずに、しかし人の情に応えられる自分でありたいですね。あたかも今日は「母の日」お母さんに感謝しましょう。しっかりと休日を過ごし感謝は形に示し行動で表しましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
昨日ある彫刻家の方を訪ねましたら家の前に美しい花が。