信無くば

おはようございます。

毎日、お経をお唱えするように「心学」も読んでいます。何度読んでも「経書」はありがたい。何がありがたいのかといいますと、読む度に感動します。何千回と読んでいますが、毎回生き生きと心に染みこんできます。
「にんげん学」一宮講座は、もうすぐ論語20巻を読み終えます。その後に復習の意味で、「人生・家庭・ビジネス」といった具合に論語20巻の中から関連性のある章句を抜粋しての資料作りを現在進めています。
昨日論語為政第2、22条を読んで、またまた感動、なかなかキーを叩くことができず前に進みませんでした。
「子曰く、人にして信なくんば、其(そ)の可なるを知らざるなり。大車輗無(だいしゃげいな)く、小車褹無(しようしゃげつな)くんば、其れ何を以て之を行(や)らんや。」。
意は「信頼がなければ何をやっても駄目だ。まるで牛車に轅(ながえ)の横木がなく、馬車に轅(ながえ)の軛(くびき)止めがないようなもので、ひっぱっていきようがない。」。
これは「人と人とのつながりは信頼によって成り立つ」といっています。轅(ながえ)や軛(くびき)は牛車をつないだり馬車の舵取りをする重要なパーツのこと。孔子はこれを人間関係の信頼にたとえて「轅(ながえ)や軛(くびき)がないと車を動かせないように、信頼がないと人とどうやって付き合っていけるだろうか」といっているのです。
孔子にとって信頼や誠実さは、人と人とが関わる上で最も大切なことであり、人間関係の根幹をなすものであり。どんな人でも、信用できない相手と付き合っていくことが難しいのはわかりきっています。
では、信頼関係を築くにはどうしたらよいのでしょうか?。孔子は、「言葉と行動が一致しない者は信用に値しない」といいます。逆を言えば「いったことをきちんと実践して約束を守る人は誠実である」といえるというのです。
「民、信なくば立たず」(顔淵(がんえん)第12、7)、という語もあります。日常生活だけではなく、上司と部下との間でも「信」は大切なこと。信用がなければ、家庭でも社会でもうまくやってはいけません。目に見えない信頼というものを手に入れるのは難しいですが、言行不一致な態度はないか、信用をなくすような行動を取ってはいないだろうかと反省しなければいけません。
信頼関係はすぐに築けないからこそ、たっぷりと時間をかけて大切に育てたいものです。そのために言葉少なく行動を確かに敏速にして、夕方には一日の振り返りをすべきです。今日もコツコツと歩みましょう。素晴らしい一日をお過ごしください。
明日から一泊二日で行われますCMA様主催「管理職研修」にご参加の皆さん今夜は早めに休まれ、気をつけてお出かけ下さい。楽しみにお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
先日の大阪講座「ぶら和尚」で。







※学校に行きづらい、会社に行きにくい、なぜこんな気持ちになるのでしょうか?それは自分に正直だからではないでしょうか、自分に正直になり生きるのに誰に話せば良いのかわからない人のための一時避難のオアシスが「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」です。
お父さん、お母さん、同じ悩み苦しみを持っている方たちとお話ししてみませんか。分かち合いますと何か光が見えてくるような気がするのです。それだけでも心が楽になります。0774-45-5561(斯波(しば))、がお待ちしております。メール相談も承っていまe-mail shiba@kokorono-hana.com。