正直者は得をする

おはようございます。

CMA主催「管理職研修」にご参加のみなさん、一泊二日ありがとうございます。このご縁を大切な糧としていただきますよう。ご活躍をお祈り致しております。又お出かけください。今日は「昨日・今日・明日」と続く今日です、今を大切にするのが「念・自分の思い」です。日々を大切にお過ごし下さい。
「正直者は馬鹿を見る」という言葉があります。大嫌いな言葉の一つです。「正直者は得をする」のです。先の言葉は人生、ルール、法律を「損得で考えているから起きる気持ち」です。
私たちの世界に「戒律」というルールがあります。これは損得で守るものではなく、自らの意志で守るのですから、損得ではないのです。
正直者は云々と考える人は、大勢に流されている人の言葉です。修業時代に決められたことにブーブーと不平不満をいう兄弟弟子がいました。そんな人を見ていますと、人が見ていると仕事をして、見ていなければサボるということをやっていました。
このような人も実は「自分に正直」なのです。自分の損得が基準なのです。ですから誰でもがやれる仕事を先輩面をしてさぼり、上の者が見ているとせっせと仕事をする、いつでも損得勘定です。今この年になって彼らの評判を聞いても香しくないのは、正直という概念が損得にあったからです。若いときの習慣とは恐ろしいもので、今でも抜けずに、自分の正直の損得で動いていますから、この先はいわずとも・・・?でしょう。
私も偉そうに言うつもりはありませんが、私自身に正直であるということは人後に落ちません。私の正直は格好つけるようですが、損得で考えた事はないと自負しております。正直とは、一切の勘定というものを持たないから正直というのだと考えています。修業時代このように考えていました。
戒律を守るのは、罰せられるから守るのではなく、自分の行動規範がそのような損得勘定にはない、そのことが結果として戒律を守る事になったのです。しかし私は堅物ではありませんし、木石でもなく、自分がやっているから押しつけることもしません。守らないと罰せられるから守る人間は、小心であり、小物であると考えてもいました。
哲学者のソクラテスは自分に正直だったので、死刑に処されました。そして妻が牢獄を訪れ、あなたは不当に殺されようとしているのよ、と訴えたところ、お前は私が正当に殺されることを望むかね、といったそうです。死刑に処されるからこそ、私の正当は証(あか)されるのだと、答えたそうです。痛快ではないですか。
人生は「要領だ」とうそぶく「貧相な思考だけは持ちたくない」と考えています。貧相な価値は自分を傷つけ、大いなる損だということに皆さんに気づいて欲しいと願っています。そんな話しが明日の「にんげん学」京都講座「老子を読む」です。損得で考えているような人生を送っているといつもいつも悩みを背負い、人を敵のように考えるような人生となり、しんどいですよ皆さん。生き生きと楽しく清々しく過ごしましょう。
幸い今日は日曜日一週間の反省をして、損得で過ごさなかったかを考えてみてはいかがでしょうか?素晴らしい休日を。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
蓮はわかりますが、可憐な花です。


今朝の風景。



※学校に行きづらい、会社に行きにくい、なぜこんな気持ちになるのでしょうか?それは自分に正直だからではないでしょうか、自分に正直になり生きるのに誰に話せば良いのかわからない人のための一時避難のオアシスが「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」です。
お父さん、お母さん、同じ悩み苦しみを持っている方たちとお話ししてみませんか。分かち合いますと何か光が見えてくるような気がするのです。それだけでも心が楽になります。0774-45-5561(斯波(しば))、がお待ちしております。メール相談も承っていまe-mail shiba@kokorono-hana.com。