道と徳

おはようごいざいます。

世間を見ていますと、なんともったいない生き方をしていると感じる人がいます。どういうことかといいますと、「逆らっている」。何に逆らっているのかといいますと「道」にです。
「道」とは「万物を生み出す力」のことです。「自然の法則」「この世の真理」のことです。例えば「水は高いところから低いところへ流れていく」ことや、「命あるものは、必ず死ぬ」ことです。
私は寺の行き来は田んぼや畑の中を通ります。四季を通じて眺めていますと、農家の皆さんは、天候など自然現象にうまくしたがいながら、毎年たくさんの作物をつくりだしています。「NPOこころのはな農園」でも同じです。
ただひたすら、天の恵みを与えられ、受け取っている様子を見ますと、「人間は自然の法則にしたがって生きることで、もっとも充実して生きていくことができる」と気づかされ、道の凄さに感動します。
しかし、この世は道だけでは済まされません、そう「人間社会という道」があります。社会の中でイキイキと過ごすためには何が必要でしょう、それは「徳」です。徳を磨き高めるために「歴史から学んだり」「先人から学んだり」「来し方(経験したこと)から学んだり」を大切にしなければいけません。
何の反省も無く、検証も無く、未来にだけ夢を馳せたとしても現実に豊かにはなれないのです。
「徳」とは何でしょう。「人間的に成長するのに、必要な要素」です。それは「他人へのやさしさ」「思いやり」「謙虚な気持ち」「健康的に暮らすための知識」「楽天的な考え方」等々です。それが「にんげん学」です。
私たちは自然(道)の一部として、あるがままに生きるのが一番です。ただし、人と交わる時には、「優しさや謙虚な気持ち(徳)、思いやり」を忘れずに、「見返りを願わない、期待しない」道の在り方も必要です。
自然で素直なことは大切ですが、我で生きていきますと争いを招きます。また、知識や論理が素直な性質に勝ってしまいますと、誠実さや情愛に欠けてしまい、せっかくの知識が争いの種になってしまいかねません。
社会的な地位、名誉、財産、健康、これらはみんな人間が生きていくためには大切なものです。しかし、自分だけがこれらのものを手に入れて、幸せになりたいと願う。ひとりひとりみんなそう考えて、他人を押しのけて生きてゆくことを、現代的な言葉では生存競争といいます。みんなが他人をおしのけ、人を土台・踏み台にして、われ先にとび出そうとする世界を、経典の中では、地獄となづけています。
まさしく現代社会は地獄の世界の様相を示している感もあります。餓鬼もおれば、畜生道に堕した人も、阿修羅道に生きている人もいます。
これらは「徳を磨く」という道を知らない故に、自ら堕し、人を不幸に陥れているのです。人生の幸せは何よりもまず大切なことは、他人の幸せを願う気持ちを持つ、そのことが豊かで楽しい人生に帰するのだということを知るべきです。でなければいくら安泰を願ったとしても争いの道に帰するだけです。
地位や物質的満足では無い、安泰で生きがい、やりがいを感じる「道と徳」を知りましょう。今夜は「にんげん学」東京講座「論語を読む」です。会場でお待ちしております。今日も少し譲って広々とした道を歩みましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※学校にいきづらい・行きにくい、会社にいきづらい、と考えておられる皆さん、それはご自身に正直だからです。でも何とかしたい、自分の夢を追いたい、したいことをしたいと考えておられる皆さん、心のオアシス「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」はいつでもお電話でのご相談を受付ております。0774-45-5561(斯波(しば)まで)、お待ちしております。
メール相談も承っています。e-mail shiba@kokorono-hana.com。ダイヤルを回す、キーを叩く勇気をお父さん、お母さん少しだけ出してみませんか?HPもご覧になってみてください。お話しすることで気持ちが楽になるということがあります、また良いアイデアが浮かんでくるかもしれません。お待ちしております。
※毎月第一日曜日午後2時より無料相談を行っています。気軽にお出かけください。先ずお電話をいただければありがたいです。0774-45-5561(斯波(しば)までお願いします)。東京、大阪、名古屋、神戸、下関、北九州小倉は毎月行っております、どちらの場所でも結構です。各地でのご相談日、お時間はお電話でお問い合わせください。