悪む

おはようごいざいます。

「にんげん学」東京講座雨の中ありがとうございます。会場が変更になりご迷惑をおかけしました。場所が変われば気持ちも変わりますが、変わってはいけないのが真心、誠意です。心学を心の基盤にしているということは惑いを少なくし、気づきを多くするということでもあります。来月は秋葉原の会場です、8月7日です、来月もよろしくお願いいたします。
論語、陽貨(ようか)第17,24条「子貢曰(しこういわ)く、君子も亦悪(またにく)むこと有りや。子曰く、悪むこと有り。下流に居て上を訕(そし)る者を悪む。勇にして禮無(れいな)き者を悪む。果敢にして塞(ふさ)がる者を悪む。曰く、賜(し)も亦悪(またにく)むこと有りやと。徼(むか)へて以て知と為す者を悪む。不遜(ふそん)にして以て勇と為す者を悪む。訐(あば)いて以て直と為す者を悪む。」。
いかがですか、立派な人も人を悪(にく)むときがありますかと弟子の子貢が孔子に尋ねたのです。そうしますと「悪(にく)む」と答えたのです。この条は「義を見て無さざるは勇なきなり」と同様に、小人の私の心にはグサリと刺さります。
「君子といいますと、博愛の人であり仁慈の人であるが、このような人でも何人かを悪(にく)むということがありましょうか?と弟子の子貢が質問したのです。
孔子は、もちろん君子といえども悪む者がある。まず人の欠点を口に唱え世間に言いふらす者をにくむ。(仁、思いやりの厚い心がないからだ)。又、自分が下にいながら、自分よりも上の地位にある者の悪口を言う者をにくむ。(忠の心もなく、敬う心もないから)。又勇気はあるが礼節をしらず、むしろ礼なきを以て勇の本質と考える者をにくむ。(礼の無い人間は必ず混乱を引き起こすから)。又、事を行うに決断があって、素早いが、しかも物事の条理に通じず、理路の塞がる者をにくむ。(是非善悪を選ばず、ただがむしゃらに物事をやり通そうとするからである)、と答え、更に言葉を続けて、以上が私のにくむところであるが、賜にもにくむ者があるか、と反問したのです。
そこで子貢は、「私はまず、他人の考えを予(あらかじ)め推量し、人のなす事、言う事を先回りして、それで知者であるかの如き顔をしている者をにくみます。又、自分自身は不遜傲慢でありながら、それを以て勇者と勘違いしている者をにくみます。
次に他人の隠私(いんし。人に隠している私事)を摘発しあばき立て、それを以て正直者らしくみずから任じている者をにくみます。と答えた。」。
孔子と子貢の話に納得しませんか、こんな人間を私もにくみます。里仁第4に「君子はもとより、能(よ)く人を好(よみ)し、能く人を悪(にく)む」者であると説いてもいます当然でありましょう。
最近の私たちを見ますと、この「悪(にく)む」ことが少なくなってきたことで社会混迷が深まってきたように思えるのは私一人ではないと信じます。
小さなことから改められる真実に勇気のある人が一人でも増えることを願って心学を進めています。今日も昨日の自分を少しだけ超える喜びがありますように。
明日5日(日)は心華寺で「大般若経六百巻転読会」大法要を比叡山延暦寺の高僧の方々をお招きし午前10時半より執行いただきす。夢、未来、未知の世界を豊かに在るために、「禍(わざわい)を断ち、気の流れを良くし幸運を呼び込む経本加持」を受けてください。
大般若経は六百巻という膨大な量のお経です。すべて「空」を説いています。空とは意思(我欲)を持たないことですので全てに関わり合いを持ち、最高、最善の「物を生み出すことができる」のです。無心にお加持を受けた者には、最高・最善のご利益を与えるという法です。お待ちいたしております。
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌
※学校にいきづらい・行きにくい、会社にいきづらい、と考えておられる皆さん、それはご自身に正直だからです。でも何とかしたい、自分の夢を追いたい、したいことをしたいと考えておられる皆さん、心のオアシス「特定非営利活動(NPO)法人こころのはな」はいつでもお電話でのご相談を受付ております。0774-45-5561(斯波(しば)まで)、お待ちしております。
メール相談も承っています。e-mail shiba@kokorono-hana.com。ダイヤルを回す、キーを叩く勇気をお父さん、お母さん少しだけ出してみませんか?HPもご覧になってみてください。お話しすることで気持ちが楽になるということがあります、また良いアイデアが浮かんでくるかもしれません。お待ちしております。
※毎月第一日曜日午後2時より無料相談を行っています。気軽にお出かけください。先ずお電話をいただければありがたいです。0774-45-5561(斯波(しば)までお願いします)。東京、大阪、名古屋、神戸、下関、北九州小倉は毎月行っております、どちらの場所でも結構です。各地でのご相談日、お時間はお電話でお問い合わせください。