修正すること

おはようごいざいます。

「にんげん学」神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。「心学」の書、特に「論語」は、人間性、行動力を養うのに的確な言葉、思わず「うぅ〜んと」うなってしまう教えが数多くあります。どんな教えでも「行動しなければ力を発揮できません」。行動力とするためにはやはり繰り返し読み、実践し、修正することにあります。孔子の説く「時習(じしゅう)」です。
私たちは、素晴らしい書を読んだり、教えてもらったりすることはできますが、その素晴らしい教えを自分のものとするには、実践することでしか体得はできません。
私が感動し、行動力となったのが学而(がくじ)第1、第1条です。学ぶことの意義が明快に示されています。「子曰く、学びて時に之を習う、亦た説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや、人知らずして慍(うら)みず、亦た君子ならずや。」
意は「学問をすること、そして実践を通してさらに磨きをかけること。これは無上の喜びである。次第に見ず知らずの同志たちが集まってくる。こんな楽しいことはない。人に認められようが認められまいが、そんなことは気にかけずに勉強を続ける。これが本当の一流の人間である。」
一流かどうかは脇において、私たちには、嫉妬する気持ち、羨望の気持ちがあります。これは別に悪いことではない。しかし、成功した仲間を羨むうちはいいが、「失敗すればいい」と願ったり、「運がいいだけだ」と陰口をたたいたりして気持ちが荒(すさ)んでは何もならない。
そんなことを聞いて、「そうだ。同感だ」と周囲の人間が共感するわけがないのだ。「僻(ひが)みっぽいヤツだな」と人間性を疑われるだけだ。
先日も書いていますが、「一位、二位を競わず、唯一を目指す」、いいですね、私にはこの考え方がぴったし、一位も二位も狙えない私には唯一、オンリーワンを目指せという教えはありがたい。
上の孔子の教えは、「自分の仕事を淡々とこなす」「評価はあとからついてくる」ということです。「評価がどうであろうと、自分の選んだ道を歩む」、そんな覚悟がなければ「朋・同志」などできるはずもないのです。
途中で選んだ道を投げ出す人の多くは、評価を得たいという欲ぼけに犯されているのです。力が足りないのではなく、「この道を歩もうとの」覚悟が足りないのです。今日も夢に向かって楽しく歩みましょう。何か良いことがありますように。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌