報いを求めず

おはようごいざいます。

私は書物を読んで感動する言葉に沢山であいます。そうだよな〜こんな風にありたいな〜という言葉、教え。
そんな中でも「人にものを与えるときには、仁愛の心をもってし、報いを求めてはならぬ
。言ったことは、必ず実行して、信(まこと)を尽くさなくてはならぬ。」。これは老子8章にある「上善は水のごとし」に続く名句です。「与える時は、報いを求めない」ということです。
「水は万物に利益を与えるが、報酬は一つも求めない。」のです。水神様を信仰している私には胸が痛む言葉、あぁできていないあな〜、潔くないな〜、無粋いだな〜と自己嫌悪に陥る。
身近では両親、学友、師匠に物心両面に渡り沢山のものをいただき、何一つお返ししよう、しなければなどと思ったり、頭の中をよぎったりしたことがないにもかかわらず、そんな私が、何かをしてあげたとき、「何で返さないのやねん、などと腹の中で卑しく思ってしまう。」あぁ情けない。
これをあげるから、こうしてほしい、とか、あれをやったのに、教えたのに、どうして感謝をしてくれないのか、というような報いの態度や、気持ちをもってしまう。こんな情けない気持ちから、恥ずかしい衝突を起こしたり、反目をしてしまう。実に情けない狭い心だ。
天地自然の中に、水なくして存在するものは、ひとつもない、水は、あらゆる動物、あらゆる草木の生命に、信を尽くしているが、けっして、その相手の形やあり方について、「いい」とか「悪い」とか、「こうしなさい」「ああしなさい」と、指示したり支配したりはしない。ただひたすら、尽くす。水は争わないから、自由自在である。
心学の書を読むことがなければ、実に情けない人生、人間になっていたのではと、恐ろしくなる。少しでも感動した教えに近づくことができるようにありたい。
水神様を信じている人間として、情けない人生だけは送りたくない、そのためにも、無理、背伸び、見栄を張らないで楽しく今日も過ごします。今日も楽しいことがありますように。
今日から一泊二日心華寺では「M&Uスクール」が開校されます。ご参加の皆さんお気をつけて入山ください。久しぶりに後ほどお会いしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌