大言を吐かない

おはようございます。

常に心掛けていることの一つ、「自分に嘘をつかない」があります。そのために「大言を吐かない」ということも心掛けています。夢を語り話し合うのは素晴らしい、話せば話すほど盛り上がり、景気がよくなります。
もうそれだけで、事が成ったようにも錯覚してしまう。夢を語り合うのは良いとしても、話しだけで終わるようでは、いけません。話しだけで終わるということが「自分を偽る最大のものです」。
論語にこのように書かれている条があります。「子、四(し)を以て教う。文(ぶん)・行(こう)・忠(ちゅう)・信(しん)。」(述而(じゅつじ)第7、24)。
孔子は四つのことを重点的に教えたのです。「学問と行動と、自分に嘘をつかない心、他人を欺かない心である。」。
この世を生きるにあたって、「うまく善く生きたい」と思いませんか皆さん?。私は楽しく日々暮らしたいと思っています。そのための「コツ」を孔子は教えたのです。
一つめの「文」は、「あや、と読み」、「模様を意味します」。もともとの文の字の成り立ちは、「自分をきれいな人間に装飾するものが文」。そこから派生して「文」の字が学問を表す言葉になったのです。
その意味では「学問を身につけることによって、人は美しい人間となる」ということです。孔子は私たちに、「人間の道理や徳について教えました」が、その学問は「人間を美しくするものであった」のです。「学問が人間の品格を向上させる」ということです。
二つめの「行」は、学んだことを行動で示す、という意味です。生きるとは「行動すること」。学んだことを「実践できなければ、生きていることにはならない」。だから、学ぶだけではなく、それをどう社会や人びとのために役立てるかを考えて行動する、それが大事だと、孔子は教えます。
第三の「忠」の字は、「中」に「心」と書きます。「偏りのない心」「嘘のない心」を表します。「自分に対して嘘をつかない、欺かない」。「自分に対して真心を尽くせ」と言うのです。結構これが難しい、言い訳ばかりして、己を欺き、結果人を欺く、という情けない仕儀となる。
自分に嘘をついてはいけないということは、いろいろあります。こころにもない、「べんちゃらをいう」、「言うこととやることが違う」。こういうのがダメ、言行不一致。
常に自分自身と対話をして、嘘偽りのない公正な心に従って行動する。そんな「言行一致の自分をつくっていくことが大切」なのです。そのためにも「小さい事からコツコツと」、大言を吐かない。
四つ目の「信」、「他人に対して真心をこめること」です。自分だけではなく、「他人にも嘘をつかない」。「人には誠心誠意の真心を込めて接する」ことだと。
このように「文」「行」「忠」「信」を実践することによって、美しい人間になると孔子は教えます。
「人間の真価は顔じゃないよ、姿じゃないよ、学びによって得られる美しい生き方にある」のだ。身を飾る暇があったら「心を磨くことだ」と教えるのです。こんなことを聞きますと、学ぶ意欲がわいてきます。一歩ずつ美しさを学んで、美しい人間になりましょう。今朝は雨ですが気持ちのよい休日をお過ごしください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。  合掌